噺家さんのお話しを伺いました。 |
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| 落語が終わってから、2人の噺家さんと一杯やりながら落語について語りました。
以前から疑問に思っていたのですが、笑いの取り方について、最近は関西風になって、与太郎さんでもまるで白痴のように演じたりする傾向があることについて尋ねました。
それについて、もし昔のようにさらっと演じたのでは殆ど受けないのだそうです。同様に面白いところを更に強調したり、説明っぽく話さないとお客はついて行けないのだそうです。
昔から落語を聞いているお客はそもそもその話を知っているのだから、くどくど説明されるのはは嫌な物だし、知っているのだからそれほど大笑いもしないのだそうです。 落語を演じる方だって、粋な洒落た遣り取りにいちいち説明なんか付けたくはないのだそうです。面白さも、相手は話しを知っているのだから、更に突っ込むと、聞く方はうっとうしくなるに決まっているのだそうです。
でも実際に寄席でも、そんな客は少数で、単純な笑いを求めているのです。
それに悪いことには、古典落語は、昭和40年頃までに、名人が続出し古典落語が完成されてしまった事だそうです。 今どのように演じても、少しでも自分流にすればそれだけ減点になるのです。
それを聞き納得。お客に理解させての落語です。確かにどんな芸事でも大衆から遊離したのでは、単なる保存芸能になってしまいます。
芸事は奥が深く、難しい物だと思いました。
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2009年9月16日(水)23:36 | トラックバック(0) | コメント(0) | 落語 | 管理
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