Cat Schroedinger の 部屋
 
                        雑談の部屋です。
 



豪雨

 21日に発生した山口県の豪雨では、防府市の24時間雨量が観測史上最大の275ミリ、山口市で277ミリなど200ミリを超えた地域は山口県に集中したそうです。

 大変な量ですが、ちなみに日本の記録ではベストスリーでは24時間降水量が1000㎜を越しています。特に諫早豪雨では1000人近い犠牲者が出ています。

 理科年表は気象台 測候所で測定したものだけを扱っていますので、記録は差があります。

 日本の1時間降水量のベスト3は、 1位 長与(長崎) 187 mm 1982年、2位 福井(徳島) 167 mm 1952年、3位 佐原(千葉) 153 mm 1999年

 日本の日降水量のベスト3は、1位 日早(徳島) 1114 mm 1976年、2位 西郷(長崎) 1109 mm 1957年、3位 大台ケ原(奈良) 1011 mm 1923年

 一日で、1メートルのプールでは、どんなに頑張っても何ともなりません。日本では古代より、治山治水は国家プロジェクトでした。「治水は治山にあり」という中国の言葉通り、森林の整備が重要です。

 そうは言ってもやはりダムの威力は凄まじく、水害は減って来ています。しかし有効に見えるダムも、時間が経つにつれ土石が沈殿し、効果が段々無くなってきます。国だって色々批判はありますが、頑張っています。
 
 濃尾平野の輪中で育った私は、水の恐ろしさを嫌と言うほど知っています。何しろ木曽川、長良川、揖斐川と大きな川が3本も一緒になるところです。中学の頃村部出身の同級生から、豪雨の時村々が競争で堤防に杭を打ったり、土嚢を積んだりという話を聞いたことがあります。

 土砂崩れは山国である日本では、主要道路以外では完全を来すことはほぼ不可能とされています。だから雨の酷い日は、山道を通ってはいけないのです。現に山道はすぐに通行禁止がでます。特に国道はあっという間に通行禁止が出ます。
 しかし現実にそこに住んでいる人は、通らざるを得ません。通行禁止でも実際には通行しています。日本の山間部に住む人の宿命です。

 我が国は地震は世界有数ですし、台風は毎年という程来るし、梅雨の時期には大雨が降るし、木造の家が多く火事になると大被害が起こるし、日本海側では大雪が降るという暮らしにくい国です。日本人の勤勉さの根源は、こんな所にあるのではとさえ思えます。



2009年7月25日(土)23:25 | トラックバック(0) | コメント(0) | 今日の出来事 | 管理

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