Cat Schroedinger の 部屋
 
                        雑談の部屋です。
 



親子酒

 志ん生 の「親子酒(おやこざけ)」を聞きました。

酒の話はやっぱり志ん生を置いてありません。

 関東大震災の時、酒が飲めなくなると思い、酒屋に飛び込んだら、好きなだけ飲んでくださいと言われて、へべれけになって、家に帰ったそうです。
 
 戦争になって、何が怖かったといって、酒が飲めなくなるのが一番怖かったそうです。国内にだんだん酒が無くなってきて、満州に行けば酒が飲めると聞いて、慰問団に志願して中国に行ったくらいです。

 どうしようもなくなって、ウオッカかなんか飲んで自殺しようとしたそうです。そのとき介抱したのは六代目三遊亭圓生でした。

 志ん生の「代わり目」別名「銚子の代わり目」のまくらだったと思いますが、酒の強い人は、三升飲んでも・・・
 弱い人は酒屋の前を通っただけで、「匂いをかいだら酔ってしまって・・」その話を聞いてた人が、赤い顔になって。とい言うのがありました。

 奈良づけを食べたらすっかり酔ってしまって、荒い息をしている。電車の前に乗ってる客が、その息で酔って・・

「親子酒」のまくらも
 お酒の好きな人が、夢で酒を一升拾い、火をおこして、燗をして飲もうとしたら目が醒めた。ああ冷やで飲のんどけば良かった。(笑)
 
 嬉しいことがあると、こんな目出度いことはない酒を飲もう。
 悲しいことがあると、もうやけだ酒でも飲もう。
 暑いね~水でも打って、酒のもう。
 寒いね~湯豆腐持ってきて、酒のもう。
 良い陽気だね~、酒のもう。
  
  とにかく年中飲んじゃうものです。
 
 この噺は、お酒で失敗した親子が、お互いに禁酒を約束したものの、結局、誘惑に負けて飲んでしまうというもの。

 オチは、父親が、酔って帰ってきた息子を叱りつけて、
父親が、酔って帰ってきた息子を叱りつけると、、

 注文取りに行ったら、山田さんの若旦那が

 「春だから一杯飲め。」と言う。
 「親父と約束したから酒は飲みません。」と言いました。
 「それだったらお前の家からはもう買わない。」と若旦那が言うから、
 「飲まないと言ったら飲みません。お得意一件棒に振れば良いことだから、他にいくらもお得意はあるんだから。」

 「偉い!お前は男らしい!男らしいから一杯飲め!」と言うから
 「それじゃ飲みましょう」と飲みました。

オチは、

 「馬鹿野郎。どうしてあれほど言ったのに、飲んでくるんだ。酒を飲むから、お前の顔が7つにも、8つにも見える。そんな顔のどっさりある化け物に身上(財産)は譲れませんよ!」
 「いらないよ。こんなぐるぐる回ってる家をもらったってしょうがないや」

 親子で酔ってる口調がとても素晴らしくて、何度聞いても楽しい話です。



2007年6月22日(金)00:09 | トラックバック(0) | コメント(0) | 落語 | 管理

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