手紙 |
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| 「手紙」 を観ました。
監督 生野慈朗 出演もしくは声の出演 山田孝之 、玉山鉄二 、沢尻エリカ 、吹石一恵 、尾上寛之 、田中要次
あらすじ
東野圭吾のロングセラー小説を映画化した社会派人間ドラマ。殺人という大罪を犯した兄のせいで、人生を狂わされる弟の受難の日々を追う。
『電車男』の山田孝之が不運な弟にふんし繊細(せんさい)な演技をみせる。坊主頭で服役囚の兄役に挑んだ『逆境ナイン』玉山鉄二や、健気なヒロイン役の『シュガー&スパイス 風味絶佳』の沢尻エリカらの演技も素晴らしい。重いテーマでありながらも、随所に笑いを盛り込んだ見事な演出が光る。(シネマトゥデイ)
感想 原作の素晴らしさを感じさせる映画でした。 差別という問題を、真っ正面から取り上げています。きっと差別される側はドンドン卑屈になり、更に関係を悪化させていくのだろうと思いました。 会長の「差別は当然であり、言ってみれば防衛反応」と言う言葉に、作者の安易な解決が無い厳しさを受け取ることが出来ました。 「周りからコツコツと理解してくれる人を作ることだ。」と、まさにそれです。
理解者も現れるのですが、彼自身が心を閉ざしているため、ドンドン孤独に追いやられます。そこの辺りの展開は実に見事です。
実際には心を閉ざしても、表面はむしろ調子よく明るく振る舞う人の方が多いのが現実でしょう。お笑い芸人になる所などは、暗いだけの描き方でなくて、よりリアルな物を感じさせます。明るさの中に、閉ざされた暗さをバランス良く表現するのは、映画ではとても難しく、この映画は主人公がやや暗い方に偏っていると言えます。
沢尻エリカは東京出身のようですが、見事な大阪弁で、大げさでなくて素晴らしい演技でした。暗い物を持っていながら、明るく強く活きようとする姿に、むしろ感動しました。この方がよりリアルに感じます。
最後は見方によっては、感動物でしょうが、個人的にはややオーバーな演技と感じました。
楽しいだけの映画が多い中で、とても良い映画でした。もう少し渋くと言うか、押さえた演技でしたら満点でした。
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2006年11月22日(水)01:17 | トラックバック(0) | コメント(0) | 映画 ドラマ TV | 管理
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