あおり |
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| 建築中の老人ホームの写真です。この写真は実は「あおり」処理がしてあります。
背の高い建物を下から、広角レンズで撮った場合、上の方は小さく写ります。全体の映像も建物が後ろに倒れたようになります。
レンズの特性として、どうしてもそうなります。魚眼レンズなどは、周りがひどく歪みます。
普通のカメラはレンズの中心が、CCDなり、フィルムの中心に来るようになっています。レンズをカメラに平行に、そのまま上にずらすと、倒れない写真になります。これを「あおる」と言います。
建築写真では必須の操作です。
沢山の人を撮る集合写真でも、後ろの方で台に立っている人は反っくり返ったようになります。ですから本物の写真屋さんは、蛇腹の付いたカメラを持ってきます。あれで「あおって」いるのです。
主として大型カメラですが、35㎜カメラ用にも「あおり」レンズはニコンや、キャノン ( TS レンズ ティルト・シフト機構の略) にはあります。もの凄く高いのと、それほど使わないので、普通は買えません。 デジカメでは、似たような処理が出来ます。
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| これが処理前の写真です。かなり倒れています。右端のクレーンなんか今にも倒れそうです。
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| 「あおり」処理をすると、ほらね~!ちゃんと普通に建っているように見えるでしょう。あまりやりすぎると不自然な写真になります。
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2007年5月8日(火)23:31 | トラックバック(0) | コメント(0) | 気紛れ写真 | 管理
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