「24時間4万回の奇跡」 |
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| 「24時間4万回の奇跡」を観ました。 [原題] les convoyeurs attendant 1999年ベルギー・フランス・スイス [監督] ブノア・マリアージュ [出演] ブノワ・ポールブールド/ジャン・フランソワ・ドヴィーニュ/モルガーヌ・シモン/ブーリ・ランネール
あらすじ ベルギーの工場の多い地方都市。そこの地方新聞社の記者であるロジェ・クロッセ(ブノワ・ポールブールド)は警察無線を傍受して、事件現場に駆けつけるという、典型的な地方新聞記者の仕事をしています。地方にありがちな古いヨーロッパの家族制をそのまま受け継いだような、亭主関白で、自分中心で、気が短い父親です。
家族は妻と、15歳の息子ミシェル(ジャン・フランソワ・ドヴィーニュ)と、8歳の可愛い娘のルイーズ(モルガーヌ・シモン)の4人暮らし。
カーニバルで町民が何かしら世界一の記録に挑戦し、見事記録を達成すると商工会議所からの商品として新車がもらえると言う企画が持ち上がります。 ロジェはギネスブックで、24時間に41,827回というドアーの開閉記録を見つけ、こんな馬鹿馬鹿しい記録に挑戦する者はいないから、このぐらいの記録は軽くクリアできそうに思え、自分のアイディアーに酔いしれます。ロジェは専任のコーチ(ブーリ・ランネール)まで雇って、ミシェルにドアーの開閉を猛特訓させるのでした。 自宅にドラえもんの「どこでもドアー」みたいな物を作って特訓します。家族は言い出したら聞かない父親に、渋々従います。 果たして記録は達成できるのでしょうか?
感想 みんなまじめに、一生懸命生きています。そしてみんな純朴です。所がなぜか滑稽です。後半滑稽どころではなくなるのですが、何とか乗り越えます。「ふうてんの寅さん」みたいにみんないい人なのに、我が儘な父親が問題を起こすのですが、みんなの愛によって、幸せな結果となります。観終わって、とてもさわやかな気持ちになりました。 父親も我が儘ですが、憎めない性格で、悪い人では無く、毎日の平凡な生活の閉塞感から、なんとかしようという焦りを感じさせます。娘のルイーズにはとても優しく、娘もとても父親になついています。親子の仕草がとても自然です。大げさでなく愛情を感じさせます。 特に娘の演技、演出は素晴らしく、暗くなりがちなこの映画を明るくし、家族愛を見事に表現しています。 最後の幸せも、2000年と紙に書いて、それを家族で一枚ずつ胸に貼って、写真を撮る。それだけです。
押しつけがましくなく、実にしゃれている終わり方と思いました。
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2006年8月18日(金)23:07 | トラックバック(0) | コメント(0) | 映画 ドラマ TV | 管理
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