Cat Schroedinger の 部屋
 
                        雑談の部屋です。
 



「プリティ・ガール」

マーサー・クーリッジ監督
主演:ジュリア・スタイルズ ルーク・マブリー

デンマークの皇太子であるエドヴァルド(ルーク・マブリー)は、周囲の期待とは裏腹に気ままな生活を繰り返し、タブロイド誌の紙面を賑わすのが日常茶飯事。この辺は実際にはイギリス王室の様で、名前も似せています。

そんな彼はある日、テレビを見ていて開放的なアメリカに行きたいと思いつき、国をお忍びで抜け出すことにしました。反対を押し切り側近のソレンを従え、留学生としてエドと名乗りアメリカのウィスコンシンに来ました。彼はとても綺麗なクイーズイングリッシュを使います。いい加減な彼ですが、所々礼儀正しかったり、シェークスピアなどについては、とても詳しかったりします。きっと本物の王子というものはこんなものと思わせます。側近のソレンも、もし側近ならばこんな風だろうと思わせる、なかなか良い演技です。

一方農場育ちのペイジ(ジュリア・スタイルズ)は、医者になって、国境なき医師団に入ろうとするまじめな学生で、バイトも頑張っています。男兄弟の中で育ち、現代のアメリカの女性そのものです。

  出会った二人は、かみ合わないことばっかりですが、ペイジは彼がお金持ちのお坊ちゃまということを見抜き、軽蔑したりしますが、努力する彼に惹かれていきます。第一エドヴァルドはアメリカ人には無い雰囲気で、なんと言っても物凄く美男子です。エドヴァルドは、そんなに綺麗でもない彼女の真摯な所に惹かれていきます。

すったもんだの末に、ハッピーエンドになります。たわいも無い話でしたが、王子での彼の言葉使いや、実際に王子ならこうなると思わせるシナリオは巧みですし、ペイジが題名と違って、プリティーじゃなくて、普通の女子大生というのも面白い所です。アメリカでの題名は、Prince and Meです。こちらの方が話しに合っています。王室に行っても、とことんアメリカンで通します。起工式の土を掘る儀式で、スコップに足をかけて、山盛り掬って、「ウィスコンシンの農場育ちよ!」と言ったりします。もちろん自分の夢や、独立心は、失いません。こんな所はアメリカ人には受けるのでしょう。

 お決まりの単純なシンデレラ物語ですが、設定や、英語の使い方、人物設定などは巧みで、王室の雰囲気も、現代ならきっとこんな風だろうと思わせる、なぜか納得できるような内容でした。

 映画は訴えるような物も大事ですが、ディーテールがしっかりしたものは、観ていて説得力があります。単純で、有りそうも無い話ですが、観ている内はその気になるような、楽しい作品でした。



2005年10月16日(日)23:23 | トラックバック(0) | コメント(0) | 映画  ドラマ TV | 管理

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