Cat Schroedinger の 部屋
 
                        雑談の部屋です。
 



ウエールズの山

一寸古い映画を観ました。

ウエールズの山 ‘95英

 監督:クリストファー・マンガー
 出演:ヒュー・グラント、 タラ・フィッツジェラルド

あらすじ
 自分たちの村に誇りを持ち、実直に日々暮らす人々のいる田舎の村。村の背後には小高い山がありました。その「山」を村人は誇りにし、自分たちのものであると思っていました。だが、ある日、辺りの地形を調査するヒュー・グラント(が演ずる測量士)がやってきました。その測量の結果は大変なことになりました。今まで村人が毎日誇りにしていた「山」が、僅か6メートル足りないために、「丘」だと判定されてしまう事になりました。
 
 そこで村人たちは、宴会を開いたり、魅力的な女性を使ったりと、測量隊を引きとめ再測量をしてもらうことにします。その間に村人全員が土木作業をして、山のかさ上げをします。なかなか全員の協力が得られなかったり、雨が降って、せっかく盛り上げた土が流れたり、牧師が過労で亡くなったり、そのうち測量士自身も土木工事を手伝ったりするようになり、とうとう山と認定されます。

感想 
 イギリス人だけでなくウエールズ人スコットランド人みんな山をあがめます。聖書の中に山を拝めという記述があるからのようです。また山は戦争の時かなりその土地を守ってくれます。ウエールズ人はかつて、山があるから自分たちはイングランド人に征服されずにすんだと思っているのでした。派手な映画ではありませんが、同じ英国でも地方の誇りを面白く扱った映画です。実在の話ですから、お決まりの筋だけに、出演者の演技が見ものです。

 実は日本でもそういった傾向はあります。東京に対して、大阪は何かと張り合います。現に日本で一番低い山は、大阪の「天保山」4.53メートルです。日本ではイギリスのように高さによる認定靖はないのですが、あまりに低いので、地名か本当の山かの認定では、その地域の強力な運動があったようです。
 
 「天保山」は人工の山です。自然の山では徳島の「弁天山」6.1メートルが日本で一番低い山です。



2005年12月23日(金)23:22 | トラックバック(0) | コメント(2) | 映画  ドラマ TV | 管理

コメントを書く
題 名
内 容
投稿者
URL
メール
添付画像
オプション
スマイル文字の自動変換
プレビュー

確認コード    
画像と同じ内容を半角英数字で入力してください。
読みにくい場合はページをリロードしてください。
         
コメント

 1: のんびり、自然に

何か良いお話ですね。日本で一番低い山の話はテレビで以前見ました。

肉食の食事のせいでしょうか、あちらこちらで殺人や虐待や聞くに堪えない事件がありますがのんびり自然に心穏やかに生きたいものです。
いろいろな人がいていろいろな国があっていろいろな民族がいて・・難しいことなのでしょうか?

いつも楽しく拝見しています。
アロマキャンドルスタンドにソーサーをつけてあれも素敵でした。お邪魔いたしました。


 by 笑顔 | 2005年12月24日(土)01:42

 2: Re.笑顔 様

コメントありがとうございました。
 
 歴史的に観ると、今問題になっているイスラム圏の方々と、キリスト教徒、ユダヤ教徒が仲良く暮らせた時代もありました。
 現在は富の不均衡が根本にあるような気がします。しかし高い所の水が、だんだん低い所に行くように、世界の富が今よりは公平になると信じております。
 ちょうど 「孤立系のエントロピーは減少しない」という法則のように、富は次第に公平になっていくと・・・

  エントロピーとは簡単に言うと、移動した熱量を、絶対0度で割ったもの。熱は温度の高い物質から温度の低い物質へしか移動しない。移動した熱量は出て行くほうと、入ってくるほうで同じ量ですが、温度の高い物質からの出て行くほうは、出て行った熱量量を高い温度で割り、低い物質は入ってきた熱量を小さい温度で割るから、差し引きエントロピーは増大します。そのように閉鎖された系では常にエントロピーは増大します。

 超まじめな答えです(笑)
これからもよろしく~~


 by CatSchroedinger | Mail | HP | 2005年12月24日(土)19:50


(1/1ページ)