Cat Schroedinger の 部屋
 
                        雑談の部屋です。
 



晩秋の風景

今夜はとても寒く杜牧の詩を思い出します。
水郷の町揚州の晩秋の風景と、寂しさを表現した好きな詩です。 
  
寄揚州韓綽判官

 靑山隱隱水迢迢
 秋盡江南草木凋
 二十四橋明月夜
 玉人何處敎吹簫

読み方
 揚州の韓綽判官(かんしゅくはんがん)に寄(よ)す

 靑山(せいざん)は隱隱(いんいん)たり、水は迢迢(ちょうちょう)たり
 秋盡(あきつ)きて、江南(こうなん)草木(そうもく)凋(しぼ)む
 二十四橋(にじゅうしきょう)明月の夜
 玉人(ぎょくじん)何處(いずれのところ)にか 簫(しょう)を吹(ふ)かしむ

解釈
 風流才子と呼ばれる友人の韓綽判官に送る

 青山(普通の山)はかすみ、水は遠くに流れる、
 秋は暮れても、暖かい江南の草木はまだ枯れ切ってはいない、
 水郷の町揚州に架かる二十四橋を名月が照らす夜、
 韓君は今頃どこで遊女の吹く簫を聴いているのでしょう。
(あるいはあの美人の妓女はどこで簫を吹いているのでしょう)


   *二十四橋は橋の数とも、橋の名前とも言います。
   *玉人は韓綽判官の事、あるいは妓女の事と解されます。



2005年11月18日(金)23:30 | トラックバック(0) | コメント(0) | 書籍 (短歌、漢詩) | 管理

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