Cat Schroedinger の 部屋
 
                        雑談の部屋です。
 



2018年9月を表示

「天国と地獄」その1

 オッフェンバックの「天国と地獄」のDVDを観ました。

 元々の話はギリシャ神話の「オルフェウスとエウリュディケの話をパロディ化したものです。

 元の話は

 オルフェウスはアポロンとカリオペの息子でした。エウリュディケと結婚しました。
ある時牧者アリスタイオスが、彼女の美しさに心を奪われ、彼女めがけて進んできた。逃げる途中、エウリュディケは蛇に噛まれて死んでしまします。

 オルフェウスは、黄泉の国の支配者ハデスのもとへ行き、エウリュディケを連れて行きたい、と願い出た。ハデスは二人が地上へ帰りつくまで、彼女をふりむいてはならない、という条件で願いを聞き入れました。

 オルフェウスは彼女がついて来ているかどうかと、つい振り返ってします。すると、たちまち彼女は黄泉の国へ吸い込まれるように消えてしまいました。

 その後女嫌いになったオルフェウスは、トラキアの乙女たちの誘いにも乗らず、恨みを買い殺されてしまいますが、死んだオルフェウスは、黄泉の国へ行きエウリュディケと再会しました。竪琴はゼウスが星の中に置きました。


 前から思っていましたが、日本書紀のイザナギとイザナミの話も酷似しています。火の神を産んだイザナミはやけどを負い亡くなってしまいます。

 イザナギは黄泉の国へ黄泉の国の神様にイザナミを取り戻しに行きます。黄泉の国の神様に帰ってよいか許可をもらう間、けっして神殿の扉を開けないようにと言います。

 ところが待ちくたびれてつい扉を開けると腐乱したイザナミの姿を見ることになりました。

 そこで喧嘩になり、別れることになります。


 多分古代ヨーロッパから東洋にまで伝承した話が、それぞれの国で脚色されていったとのことです。



2018年9月10日(月)20:58 | トラックバック(0) | コメント(0) | 音楽 | 管理

泣き虫しょったんの奇跡

監督:豊田利晃

配役:
松田龍平、妻夫木聡、美保純、松たか子、
イッセー尾形、小林薫、國村隼、

久保利明王将、屋敷伸之九段、豊川孝弘七段、青嶋未来五段、
谷口由紀女流二段

あらすじ:
 サブタイトルは『サラリーマンから将棋のプロへ』の通り

 26歳。それはプロ棋士へのタイムリミット。

 小学生のころから将棋一筋で生きてきた「しょったん」こと瀬川晶司の夢は、年齢制限の壁にぶつかりあっけなく断たれた。

 将棋と縁を切りサラリーマンとして暮らしていた「しょったん」は、アマ名人になっていた親友の悠野ら周囲の人々に支えられ、将棋を再開することに。プロを目指すという重圧から解放され、その面白さ、楽しさを改めて痛感する。

 35歳、「しょったん」の人生を賭けた二度目の挑戦が始まる――。

感想:
 監督自身が奨励会に所属していたので、話が実にリアルです。まるでドキュメンタリーの様でした。非常に感動しました。

 松田龍平の控えめな演技は、まるで本物の将棋指しのようです。イッセー尾形、小林薫、國村隼の三人とも素晴らしい演技でした。

 将棋の世界を知らない人には少し馴染みにくい映画かもしれませんが、勝負に生きる厳しさ、将棋だけを指していることへの疑問など、どの将棋のプロも一度は持つ気持ちです。

 主人公はプロに成れないとなると、何も残らない気持ちになるのは当然のことです。

 26歳のタイムリミットは本人のためだと聞いたことがあります。

 才能が無い、あるいは才能があっても努力できない人はいつまでも奨励会に居ると、将来どうしようもなくなるので、厳しいけれど違う道を目指すように決められた年齢だそうです。



2018年9月9日(日)21:20 | トラックバック(0) | コメント(0) | 映画  ドラマ TV | 管理

CoCo壱番屋

 ココ壱番屋へ行ったら、10月末までの地域限定「7種の具材のあんかけカレー」がありました。

 イカカレーを食べたかったので、更にイカをとピングしました。

 「7種の具材のあんかけカレー」は素晴らしい味でお勧めです。とくに焼きそばが最高でした。

 富山県、石川県、福井県、山梨県、長野県、岐阜県、静岡県、愛知県、三重県のみの限定です。

 



2018年9月8日(土)20:58 | トラックバック(0) | コメント(0) | 今日の出来事 | 管理

3日間

 北海道の被災された方々は本当に痛ましく、謹んで哀悼の意を表します。

 今回の停電に関しては、想定外ではない可能性が高いと思います。そもそも道内の半分を一か所で発電しているなんて、分散が原則です。

 さて以前停電で苦労したこともあり、ここ静岡県は東南海地震が来るとされているので、各個人で備えをしています。

 TVで見るとスマホの電源を求めて行列が出来ていました。スマホの充電なら車のシガーライター差し込みから充電できるようにしておくことは、日常も使えるので便利です。エンジンをかけなくても、スイッチ入れるだけで使えます。



 今までの災害から、自分で3日持ちこたえれば殆ど何とかなります。

 情報は大事です。大災害の時はスマホも使えなくなりましたが、最近は非常用の移動式中継車も出て、意外と早くネットがつながります。

 どこで炊き出ししているとか、給水車が何時どこに来るのかなど情報があればなんとかなります。

 東日本大震災の時、ある避難所にはラーメンばっかり、ある避難所は着る物ばっかりなどの現象が起こりました。情報不足でした。



 モバイルバッテリーも持っていると、旅行などにも使えて便利です。大きな容量だと重いのが欠点ですが、小さいものもあります。


 一番大事なのは水です。それほど沢山なくても3日間分の水を用意しています。

 水を加えるだけのアルファー米も用意しています。非常持ち出しのリュックも用意しておくと安心です。防寒具、タオルなどちょっとしたキャンプでも使うものが良いでしょう。

 トイレットペーパーも必要です。



 今回この季節だったからまだ良かったけれど、北海道の冬だったらと思うと、ぞっとします。

 一次被害は免れても、夜の寒さで健康を害することも少なくありません。

 ボンベのガスコンロ、ボンベのストーブも用意しています。

 とにかく3日間自分で耐えれば、住んでいる場所にもよりますが、最低限の救援は来る可能性が高いと思えます。

 被災地の皆さん!
 あと1~2日持ちこたえてください!



2018年9月7日(金)22:09 | トラックバック(0) | コメント(0) | 今日の出来事 | 管理

想定外

 台風に続き、地震とは一体どうなることやら、見当もつきません。

 災害が起こると必ず想定外と言われますが、想定自体が過去の少ないデーターに基づいているとしか思えないこともあります。

 原発事故の時も、古い歴史をたどれば予測できたかもしれません。さらに想定自体ギリギリでなく、かなりの余裕を持った想定にするべきこともあるのではと思います。

 台風が凄いと言っても、今までも同程度の台風はあったのだし、関空にしても場所によっては3mも地盤沈下していたそうです。

 完全ではないにせよ、きちんと補修していたらこれほど完全に水没しなかったかもしれません。

 北海道も苫東厚真(とまとうあつま)火力発電所一か所に集中していたのでは、何かの時に大変なことになるのは容易に想像できたことです。せめて2か所に分かれていれば、同電力の管内のほぼすべてで電力供給が止まる「ブラックアウト」にならなかったかもしれません。

 北海道電力の真弓明彦社長は「全道の電力の復旧には1週間以上かかる。市民に迷惑をかけ申し訳ない。全ての電源が落ちるリスクは低いと考えていた。」などと話していましたが、一か所ならリスクは十分あったのではと言いたい。

 泊原発では地震による停電で外部電源を喪失しましたが、非常用ディーゼル発電機6台を起動して電気を供給し、燃料プール内の核燃料の冷却を維持できていることは不幸中の幸いです。

 もし非常用電源が直撃を受けていたら、大変なことになった可能性があります。

 非常用電源も離れたところに分散して、免震構造にして、供給用の電線も鉄塔だけでなく、地下を通すくらいの用心がされているのでしょうか?

 
 活断層にしても、過去の地震からのデーターに過ぎません。地中深く記録に無い活断層があるかもしれません。地震は日本中どこにでも起こる可能性があります。
 



2018年9月6日(木)23:27 | トラックバック(0) | コメント(0) | 今日の出来事 | 管理

台風一過とはいかなくて

 大変な台風で、大阪の親せきは大変だったようです。幸い静岡県はそれほどの被害もなく済みました。

 台風一過とはいかなくて、まだ蒸し暑い日が続いています。さすがに夜はほんの少し秋の気配です。

 食べ物もまだ秋を感じさせるものは、サンマくらいでした。

 東海地方の天気は、9月は晴れが少なく気温は例年並みのようで、3か月予報はやや高く、雨も少し多いようです。

 関空が使えなくなり、旅行を計画していた人は一体どうなるのでしょう?

 飛行機はともかく、外国のホテルなど予約していたものはどうなるのか?他人事ながら心配です。

 



2018年9月5日(水)22:34 | トラックバック(0) | コメント(0) | 今日の出来事 | 管理

予告が素晴らしくて

 映画館に行って予告を見ると、予告が素晴らしくてつい観たくなります。

 昨日の映画はつまらなかったけれど、予告編は良かった。

 「泣き虫しょったんの奇跡」9月7日公開、「散り椿」9月28日公開などとても面白そうなので観たくなりました。

 観たい映画のもう一つは、6月に公開された舘ひろし主演の「終わった人」です。

 第42回モントリオール世界映画祭で、最優秀男優賞を受賞しました。是非観たいと思っていますが、すでに公開は終了しています。名前の通り終わっています。(笑)

 受賞を記念して再公開される可能性があるようです。

 少し待てばDVDレンタルになるかも。、



2018年9月4日(火)20:47 | トラックバック(0) | コメント(0) | 映画  ドラマ TV | 管理

明日にかける橋

 監督:太田隆文

 配役:鈴木杏/吉行みゆき
    板尾創路/吉行冬樹
    田中美里/吉行桐子
    越後はる香/吉行みゆき(少女時代)
    藤田朋子/里美先生

あらすじ:
 吉行みゆきは女子高校生だが成績は下がり、親とは断絶気味で、家出をしようとまでなります。

 弟の健太(田崎伶弥)を交通事故で亡くした後、母(田中美里)は入院し、会社がつぶれた父(板尾創路)は酒びたりの日々でついには亡くなってしまします。

 30代になった吉行みゆき(鈴木杏)は、田舎町で暮らす会社員ですが、健太が亡くなった日にタイムスリップし、やり直したいと願います。

 タイムスリップが現実となり、その時代に戻ってみると様々な事実を知ることになります。


感想:
 タイムスリップ物に整合性を求めても意味がありません。しかしあまりにも適当でややうんざりします。

 とても長い映画ですが、無駄な説明が多すぎてだれてしまいます。

 何より吉行みゆきの少女時代を演じる、越後はる香の科白は学芸会程度です。可愛いからといっても限度があります。

 恐ろしくひどい演技のため、周りが浮いています。地元の人たちの協力出演でしょうか、これもひど過ぎます。

 完成度が足りません。たぶん黒沢映画の100分の一位の時間と、予算で作ったのではと思えるほどの映画でした。



2018年9月3日(月)23:17 | トラックバック(0) | コメント(0) | 映画  ドラマ TV | 管理

3代目 三遊亭金馬

 目黒のサンマはいろんな噺家が語りますが、「三遊亭金馬」の目黒のサンマは名演の一つです。

 声がよくて、活舌がはっきりしていてわかりやすく、落語のお手本のような噺家でした。活舌が良いのは講談師の修業をしたことがあるせいかもしれません。

 古今亭志ん生も普段は「え~~~」などと演っていましたが、「黄金餅(こがねもち)」で下谷から麻布までの町名を情景描写を交えて言い立てるときは非常にリズムがあり、誰にもまねのできない語りを見せます。彼もまた講談師だったことがあります。

 金馬は目黒のサンマ以外に居酒屋、藪入りなど、持ちネタもたくさんありました。

 名人の一人だと思っています。

 

 



2018年9月2日(日)19:33 | トラックバック(0) | コメント(0) | 落語 | 管理

目黒のサンマ

 昨日は今年初めてサンマを食べました。今年はサンマが豊漁だそうで喜ばしいことです。

 サンマを食べると思い出すのは「目黒のサンマ」です。

 よく知られた噺ですが、ざっとあらすじを書くと、

 ある殿様、演者によっては赤井御門守が、急に馬で野駆けるに出ます。家来たちは大慌てで追いかけます。

 散々走って休憩するとお腹が減ってきました。「食事をもて」と言いますが、急な事なので弁当がありません。殿様一同腹をすかせているところに嗅いだことのない旨そうな匂いが漂ってきました。

 おつきの小姓に
 「金弥(きんや)」

 「お召しにござります。」

 「なんじゃ、この匂いは?」

 「農家におきまして、昼の際、秋刀魚を焼きうる匂いにござります。」

「ふぅー、秋刀魚と申す。魚(うお)か?
 よい匂いだのぉ。
 余は、まだ食したことはない。」

「はっ、下種魚(げすうお)にござります。 下種、下人が口にいたします。
 お上(かみ)様の、お口に入るものではござりません。」

 「控えっ。 下種、下人が口にいたし、余の口に合わんとは、太平の贅(ぜい)と申するもの。
 武士が一朝(いっちょう:ひとたび)事があり、千軍万馬(せんぐんばんば)往来の身入り、あれは食えん、これは嫌いだで、武士が務まるか。

 苦しゅうない、持参いたせ。」

 理屈に合っているので百姓に買ってきます。

 あまりのおいしさに殿はすっかり気に入ります。

 「お殿様に申し上げます。」

 「なんじゃ?」

 「お屋敷へお帰りの節、上目黒におきまして、秋刀魚を食せしことは、どうぞ、ご口外、ご無用に願いとう存じます。」

 「下種魚にござりますので、重役らの耳に入りますと、我々共の落ち度にあいなります。ご他言、ご無用に願いとう存じます。」

 「そのほうらの迷惑となることなら、余は言わんぞ。」
 

 その後殿さまはサンマが食べたくて、食べたくて仕方ありません。

 「金弥。」

 「お召しにござりますか?」

 「目黒はよいとこだのぉ。」

 「御意にござります。気温、風景、共に備わりまして。」

 「いやいや、気温だの、風景を愛(め)でるのでない。
 あの折、食した魚な、秋刀魚と申すか?」

 「その儀は内密に、私どもがお咎めを・・・」

 ある日、親類方に接待され「如何なるお料理でも」と言われて殿さまは待ってましたとばかりに

 「余はサンマを食したし!」
  
 相手は大変なことになり、すぐさま市場に買いに行きます。油が強いのでお体に害があってはいけない、骨があるのでと、蒸したり、骨を一本一本毛抜きで抜いて、分けの分からない料理にして、出します。

 臭いはサンマだがさっぱりの味です。

 「秋刀魚か?」

 「御意にござります。」

 「いず方より、取り寄せた?」

 「人を日本橋の魚河岸へ走らせまして、魚は、銚子の沖の本場にござります。」

 「何、これが、日本橋。
 
 それで、いかん。秋刀魚は目黒に限るぞ。」


 とても好きな噺です。食べることしか楽しみの無い大名の暮らし、世俗の事に無知な様子を滑稽に上手く語っています。


 その目黒でサンマはどのようにして入手できたのかはいろんな説があるようです。

 目黒川には大正時代まで船着き場があって、品川から船が上がってきていたそうです。

 

 
 



2018年9月1日(土)23:07 | トラックバック(0) | コメント(0) | 落語 | 管理


(2/2ページ)
最初 1 >2<