Cat Schroedinger の 部屋
 
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「峠 最後のサムライ」

 今日封切りでしたが、観客はほぼ7割以上に入りでした。

 司馬遼太郎の「峠」が、54年の時を経て初映像化。幕末の風雲児と呼ばれた越後長岡藩家老の河井継之助を描いた小説です。

出演者:
 役所広司、松たか子、香川京子、佐々木蔵之介等
 

あらすじ:
 敵軍50,000人、たった690人で挑んだ「最後のサムライ」です。

 大政奉還により徳川幕府が終焉。その後、新政府(西軍)と旧幕府勢力(東軍)による戊辰戦争が勃発しました。

 越後の小藩、長岡藩の家老・河井継之助は、民の暮らしを守るため、東軍・西軍いずれにも属さない、武装中立を目指した。しかし、談判は決裂。継之助は徳川譜代の大名としての義を貫き、東軍として戦う道を選びます。

感想:
 幕末物は一種の混沌(カオス)で会ったと思っています。例えば討幕派は尊皇攘夷を目指そうとしますが。幕府側は遙かに情報を得ており、攘夷など世界の情勢として不可能なことを知っていました。

 何が正義で、何が日本のためになるかも混沌としていました。大政奉還したのだから戦争ではないはずです。

 明治政府になってからの高官は、薩長土肥の下級武士が多く、品性の卑しい人も多かったように思います。

 明治政府の下級役人は江戸幕府の武士が多く採用されています。これがまた実に優秀でした。

 そんな中の鳥羽・伏見の戦いからの戊辰戦争、中でも会津に対しては過酷な復讐戦争でもありました。

 以上の観点からみると、この映画は長岡藩は中立を目指しましたが、日本中の諸大名は勝ち馬に乗る事を目指し増しました。

 これも地域的なこと、西軍・東軍と言われるように東北地方は幕府側が多かったこと、特に会津藩の影響があったと思います。ある意味必然の成り行きでした。



2022年6月17日(金)16:57 | トラックバック(0) | コメント(0) | 映画  ドラマ TV | 管理


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