Cat Schroedinger の 部屋
 
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春雨や雷蔵さんの落語「黄金餅」

 「黄金餅」2020年8月31日(月) 午後3:00~午後3:30(30分)をNHKで観ました。

 演じたのは春雨や雷蔵でした。五代目 古今亭 志ん生や志ん朝、談志の「黄金餅」を聞き慣れているので何とも違和感がありました。

 志ん生は「え~~~」などとノンビリ話始めますが、一時期講談師をやっていたこともあり、道順を語り始めると一気に講談口調で語り切ります。

 道順は
 下谷の山崎町を出まして、あれから上野の山下に出て、三枚橋から上野広小路に出まして、御成街道から五軒町へ出て、そのころ、堀様と鳥居様というお屋敷の前をまっ直ぐに、筋違(すじかい)御門から大通り出まして、神田須田町へ出て、新石町から鍋町、鍛冶町へ出まして、今川橋から本白銀(ほんしろがね)町へ出まして、石町へ出て、本町、室町から、日本橋を渡りまして、通(とおり)四丁目へ出まして、中橋、南伝馬町、あれから京橋を渡りましてまっつぐに尾張町、新橋を右に切れまして、土橋から久保町へ出まして、新(あたらし)橋の通りをまっすぐに、愛宕下へ出まして、天徳寺を抜けまして、西ノ久保から神谷町、飯倉(いいくら)六丁目へ出て、坂を上がって飯倉片町、そのころ、おかめ団子という団子屋の前をまっすぐに、麻布の永坂を降りまして、十番へ出て、大黒坂から一本松、麻布絶口釜無村(あざぶぜっこうかまなしむら)の木蓮寺へ来た。みんな疲れたが、

 私(志ん生)もくたびれた。志ん朝はくたびれたは言いません。談志はもう少し沢山町名を入れ、更に早口で語ります。

 談志のスピードは凄いけれど、リズムがありません。やっぱり志ん生が一番好きです。

 春雨や雷蔵の道順を語る様子全く違いました。この話はややもすると凄惨な話です。この道順の語り口が一番の売りだと思っています。

 昔の真似ばかりしていても発展はないから、新しい語り方として認めるべきなのでしょうか、



2020年9月1日(火)21:40 | トラックバック(0) | コメント(0) | 落語 | 管理


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