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肉筆浮世絵の世界

 佐野美術館へ「光ミュージアム所蔵 美を競う 肉筆浮世絵の世界展」を観に行きました。

 美術館は新幹線の「三島駅」から伊豆箱根鉄道に乗り換え、二つ目の駅「三島田町駅」下車、そこから歩いて数分のところにありました。



 入場料は当日でも伊豆箱根鉄道の各駅で、前売りチケットとして一割引きで購入することが出来ます。

 美術館はこの駅から歩いて数分のところにあるのに、一割引きなのはちょっと釈然としない感じです。(笑)



 建物の規模は小さいけれど、日本庭園の中にあって上品な感じの美術館でした。

 今回の展示は

 日本独自の芸術として開花した浮世絵は、多色摺木版画の錦絵が広く知られていますが、肉筆浮世絵は絵師が直接筆をとって、絹や紙に描いたものです。美人画が多く、切れ長の瞳、繊細な髪すじ、華やかな衣装の文様などに、絵師の確かな技と丹念な彩色を見ることができます。

 光ミュージアム(岐阜県高山市)が所蔵する肉筆浮世絵は、約420点からなる一大コレクションです。

 江戸で人気の浮世絵師をはじめ、京都や大坂などの上方で活躍した絵師や、現存作の少ない絵師の作品も含まれており、これまで大規模に公開される機会はありませんでした。

 このたび、膨大なコレクションから厳選した111点を初めて一挙公開し、江戸時代中期(17世紀)から明治時代(19世紀)に至る浮世絵の流れを概観いたします。この機会に是非ご覧下さい。

 となっていました。



 展示の雰囲気はこんな感じです。室内での写真撮影は禁止です。


 葛飾北斎、歌川国芳、祇園井特などの作品が沢山展示されていました。

 肉筆画ですから木版画と違い表現が詳細で、筆使いも緻密です。特に着物の描写は素晴らしく精緻でした。

 懐月堂派(かいげつどうは)の浮世絵も沢山出ていました。思い切った筆使いが目の前で見られました

 しかし遊女の肉筆美人画が多く、さらに構図や顔の表現も類型的な表現になりがちです。



 美術館の入口から建物までが庭になっていて、街中とは思えない静寂な雰囲気の中の美術館でした。


2019年9月20日(金)21:12 | トラックバック(0) | コメント(0) | 気紛れ写真 | 管理


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