Cat Schroedinger の 部屋
 
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科挙

 桂林四状元の像もあります。添乗員さんが少し説明してくれたので、いろいろ話そうとしましたが、それっきりになりました。桂林は中央から離れた地域なので、状元をたくさん出したのが、とても名誉なことらしいです。


 中国では役人になるための科挙という厳しい試験がありました。制度は時代によって多少違います。

 童試は県試・府試・院試の3つの試験があります。合格すると秀才となります。

 次の試験が本試験の郷試です。合格すると挙人の称号が与えられます。

 その次が会試で合格すると進士となります。(実際には殿試が終わると進士及第となりました。)
 
 最後に形式的ではありますが、殿試がありました。皇帝自身が行う試験です。

 郷試の一番を解元
 会試の一番を会元
 殿試の一番を状元といいました。

 ほとんどの場合会試の一番が、殿試の一番になりました。三回とも一番だと三元となり、麻雀の役満「大三元」はここから来ています。

 日本でも大学在学中(東大)に司法試験一番、東大卒業試験一番、国家公務員上級試験一番を、大三元と読んだりしています。しかしその後必ずしも出世していません。

 一説には試験が出来すぎる人の中には、他人との意思疎通が苦手な、いわば「アスペルガー」の人もいるとか言われています。


 詳しくは宮崎市定の名著「科挙」にあります。とても面白くてお勧めの本です。



2018年8月20日(月)23:36 | トラックバック(0) | コメント(0) | 書籍 (短歌、漢詩) | 管理


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