NHK 歴史秘話 ヒストリア |
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| 4月25日放送の「生きた、愛した、ありのまま 日本人 さまざまな心と体の物語」
以前のNHKなら考えられなかった、男色、トランスジェンダーなどを、歴史的な考察を加えて紹介した番組でした。
戦国時代、江戸時代は男色は普通のことだったことは、いろいろな記録から知っていましたが、ポンペイの遺跡とか、恋の和歌を詠みあう万葉の男たち、平安の男性貴族社会など沢山の記録があることを知り驚きました。
不思議なのは女性同士の話は、記録に残されている物がとても少ないようです。
「男性が出産」の話は過酷な処罰を受けたように見られますが、三度、四度と再三逮捕され厳重注意にもかかわらず、男装を改めなかったことに依るもので、男装自体より御上の権威をないがしろにした罪と思いました。
この話とは対照的に、与力の弟で子供の頃から女装していて、「おんなおとこ」と呼ばれていたそうですが、奉行所は全くお咎め無しだったようです。
旗本のそれも与力の弟では、奉行所も手出しできなかった様です。
トランスジェンダーはあまり理解されなかったようですが、男色は殆ど問題にされなかったようです。 僧侶の間では男色は常識だったようです。あまりの多さにフランシスコザビエルも驚いています。
井原西鶴の「男色大鑑(なんしょくおおかがみ)」は、色物ではなく、男性同士の究極の愛を描いているそうです。 平和だった江戸時代は、性に関しても実におおらかでした。
ただそこには日本独特の、恥の文化が垣間見られます。おおぴらに自己主張することは御法度でしたが、こっそりとすることに関しては問題なかったようです。
さらに日本の宗教観は大乗仏教で、江戸時代はとても寛容になっていました。性に関しては、宗教的な縛りは殆ど無かったようです。
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2018年4月26日(木)20:44 | トラックバック(0) | コメント(0) | 映画 ドラマ TV | 管理
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