桂離宮 |
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| 先日友人が、桂離宮と修学院離宮に行ってきました。以前よりネットで申し込めるようになって、簡単に見学できるようになりました。
なんと入場料は無料だそうです。見学の列の先頭に解説の方が付き、後ろには管理の方が付くそうです。
「月の桂離宮」のビデオをお借りしました。内容は以前NHKで放映されて物と一部かぶります。
「松琴亭」、「賞花亭」、「園林堂」、「笑意軒」、「月波楼」と4棟の茶屋があります。
笑意軒は李白「山中問答」から取られています。
山中問答 李白 原文:
問余何意棲碧山 笑而不答心自閑 桃花流水杳然去 別有天地非人間 読み方: 余に問ふ 何の意ありてか碧山に棲むと 笑って答へず心自から閑なり 桃花流水杳然として去る 別に天地の人間に非ざる有り
月波楼は白楽天「春題湖上」から取られております。
原文: 湖上春来似画図
乱峰囲繞水平舖
松排山面千重翠
月点波心一顆珠
碧毯線頭抽早稲
青羅裙帯展新蒲
未能抛得杭州去
一半勾留是此湖
読み方: 湖上 春来たれば がとに にたり らんぽう いじょうして 水たいらかに しく 松は さんめんに はいす せんちょうのみどり 月は はしんに点ず いっかのたま へきたんのせんとうは そうとうをひき せいらのくんたいは しんぽを のぶ 未だ 杭州を なげうち えて さる あたわず いっぱん こうりゅうするは これ この湖
訳: 西湖に春が来れば それは まるで絵のように美しい 不揃いにそびえたつ峰々に囲まれて 湖面は 波もなく 平らである。 山の側面には 松が列になって生え、幾重にも緑を重ね 月がさざなみの中心に 一粒の真珠のように映っている。 緑の絨毯の毛先に見えるのは 早稲の発芽した穂先 青いうすぎぬの 裳裾と帯に見えるのは 蒲の新芽の広がりである。 まだ この杭州の地を投げ捨てて 去ることができないのは とどめている半分(の理由)は (あまりにも美しい)この湖にあるのだ。
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2018年4月24日(火)22:19 | トラックバック(0) | コメント(0) | 書籍 (短歌、漢詩) | 管理
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