七夕 |
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| お天気が悪くて七夕の雰囲気ではありませんが、旧暦の7月7日が七夕でしたから、8月の頃にな当たります。
7月7日では梅雨の時期ですから滅多に星が見られません。まして都会では天の川も殆ど観られません。
七夕にはとても良い漢詩があります。古い漢詩で繰り返しが多く使われています。
古詩十九首 第十首
迢迢牽牛星 皎皎河漢女 纖纖擢素手 札札弄機杼 終日不成章 泣涕零如雨 河漢清且淺 相去復幾許 盈盈一水間 脈脈不得語
迢迢(ちょうちょう)たる牽牛星、皎皎(こうこう)たる河漢(かかん)の女(じょ) 纖纖(せんせん)として素手(そしゅ)を擢(ぬき)んで、札札(さつさつ)として機抒(きちょ)を弄(ろう)す 終日章を成さず、泣涕(きゅうてい)零(お)ちて雨の如し 河漢清くして且つ浅し、相去る復た幾許(いくばく)ぞ 盈盈(えいえい)たる一水の間、脈脈として語るを得ず
迢迢(ちょうちょう)は遙かな様子。 札札としてはサクサクと織物をしている様子。 機杼(きちょ)とは機織りの左右に入れたり出したりする杼(ひ)の事です。 終日不成章とは一日中織物しても、牽牛のことを思うと織物が出来ない。 河漢(かかん)天の川の事です。 相去復幾許 会えば互いに去っていく。また会えるのはどれだけでしょう。
最後の「脈脈不得語」は言葉を交わすこともなく、ただ見つめ合うばかり。この一節が大好きです。
現実的な話となると、織女は「こと座」のα星ベガです。牽牛は「わし座」のα星アルタイルです。どちらも恒星ですから地球から見て、(厳密には太陽も動いているのですが)1年の内に動く事はありません。年がら年中同じ所にあります。
ですから天の川を隔てて、お互いの星が近づくことは有りません。地球から動いているように見えるのは、衛星である月と惑星(水星から海王星まで)だけです。
さらに太陽系からベガが25光年、、アルタイルが16光年以上離れていて、お互いも14光年以上離れています。光の速度でも14年以上かかります。とても毎年会うことは出来ません。
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2017年7月5日(水)22:22 | トラックバック(0) | コメント(0) | 今日の出来事 | 管理
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