Cat Schroedinger の 部屋
 
                        雑談の部屋です。
 



2016年8月12日を表示

ちょっとご馳走を

 朝食がトースト一枚だけだったので、夕方には腹ぺこの状態。

 うなぎ屋さんの前を通ると、うなぎが呼んでいるような気がして、夕食はうなぎ丼となりました。(笑)

 夏はやっぱりうなぎです。

 本当はうなぎ自体は冬が旬です。夏はどうかするとあっさりした物を求めがちです。丑の日は「う」の字が着くものを食べると夏負けしないという迷信がありました。

 平賀源内が丑の日にうなぎを食べるよう宣伝することを提案し、江戸中うなぎを食べるようになりました。

 実際江戸時代は主食である米を大量に食べていました。それも白米と、味噌汁と、漬け物、小魚等でした。

 その結果ビタミン不足で油性ビタミンのAが不足して夜盲症になりがちでした。夜盲症にはビタミンAを含むうなぎは最適でした。その結果うなぎや、ヤツメウナギは全ての眼病に有効と信じられていました。

 また麦飯を嫌う江戸っ子は、ビタミンB1不足による脚気(かっけ)も良くある疾患で、俗に「江戸病(やまい)」と言われました。江戸を離れると自然に治ることがあるためでした。実はB1を含む麦などを食べたりと、違った食事になるためでした。

 うなぎはビタミンB1も多く含むため、江戸時代の人には実に理に適った食べ物でした。

 ちなみにうなぎはビタミンCを含まないので、メロンを食べると完璧です。うなぎ丼に、メロンは栄養的にも良い組み合わせです。

 江戸の人達はうなぎを食べて、駕籠に乗って、「なか」に行くのが最高の贅沢でした。

 「なか」って? 

 落語の「あくび指南」の科白に

 「お~い船頭さん 船を上手(うわて)の方へやっておくれ 堀へ上がって、一杯ヤッて 夜は中へでも行って新造でも買って遊ぼうか 船もいいが、一日中乗っていると 退屈で 退屈で (フワァ~~)ならねぇや…

 



2016年8月12日(金)23:07 | トラックバック(0) | コメント(0) | 気紛れ写真 | 管理


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