Cat Schroedinger の 部屋
 
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英国のEU離脱

 24日の国際金融市場では、英国の国民投票で欧州連合(EU)からの離脱が確定したことを受けて、世界経済への悪影響に対する懸念が高まり、株式が投げ売りされる一方、安全資産とされる円や国債を買う動きが急速に進みました。

 冷静に考えると、英国の離脱には2年位はかかりそうです。一夜にして株価が下がるのはあくまで思惑に過ぎません。

 株が下がると一体どうなるのでしょう。株を持っていない人には何の影響もありません。持っていても売る必要のない人にも何の影響もありません。株を発行した会社は既に発行してお金を受け取っているため、直接には影響有りません。

 株が下がると困る人は、上がると思って売り買いしている人だけです。本来株価は企業の実績に応じて値段が決まる物です。業績が良くなれば上がるし、悪くなれば下がります。

 今回円高になるので業績が悪くなると予想して株が下がりました。つまり現在の株価はあくまで思惑で決まっています。

 円高も同じ事です。世界中に実際の取引に使われるお金の10倍以上の資金が、ヘッジファンドを初めとして世界を駆けめぐっています。日本経済が急進したわけでもないのに、急に円高です。一夜にして英国経済がデフォルトしたわけでもないのに、ポンドが売られました。元々英国は純粋なEU加盟国では無かったとさえ考えられます。今回離脱して,
かってのような福祉国家に戻れるとは思えませんが、それなりのファンダメンタルがあります。徐々に国際競争力は失われるかもしれませんが、今の騒ぎは大げさと思っています。

 全て非生産的な余剰の資金が、世界経済を混乱させているのです。円高は果たして害なのでしょうか?自国の通貨が高いことは好ましいことです。輸出に不利と言われますが、輸入には有利です。貿易がダメになれば日本の貿易収支が悪くなり、自然に円は安くなります。放って置いても神の見えざる手により、自然に収束します。

 確かにEUの運営には問題が有りすぎますが、それにしてもキャメロン英首相は愚かな公約をして、愚かな選挙をした物です。EUに対して改革を訴えるのが政治家の仕事です。キャメロン英首相は多分残留になると高をくくっていたのでしょうが、国を半分に割るような選挙は最悪の選択でした。



2016年6月24日(金)20:52 | トラックバック(0) | コメント(0) | 今日の出来事 | 管理


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