Cat Schroedinger の 部屋
 
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テロ問題

 ベルギーの首都ブリュッセルは首都にしてはとても小さな町です。160 km2くらいの広さで山手線内の広さ64 km2 の2.5倍ほどです。しかもオランダ語圏と、フランス語圏に別れているので、それぞれ山手線内の広さです。

 ブリュッセルは東京の山の手にあたるオランダ語圏、中流から高級住宅地のフランス語圏、下町のイスラム教徒が住む町に別れています。

 人口は116万人ほどで、広島市(1,188,344人)、仙台市(1,083,079人)に匹敵します。

 今回問題になったモーレンベーク地区は6 km2程度で、千代田区 10.21km²の6割くらいの広さです。人口 9万人 8~9割がイスラム教徒です。若者の40%の失業率です。

 国が二つに分かれていて、オランダ語圏は裕福で、フランス語圏はやや下の扱いです。ブリュッセルは一つの都市なのに別れています。さらにイスラム教徒の住むモーレンベーク地区は特殊な場所で、警察も本気で取り締まってきませんでした。6 km2程度の広さなのだから本気で取り締まりを強化すればもう少し何とかなったと思われます。

 行政が別れていて警察もかなり緩く、最低のことしかしてきませんでした。特にフランス語圏では適当でした。国力が弱く予算も少ないので致し方なかったようです。

 その結果テロリストの絶好の温床となりました。今までEUは口では憂えると言いながら、イラク、シリアへ行って勝手に闘って負傷しようが、死のうがどうかするとやっかい払いできて好都合の感さえ有りました。

 所がついに自国で問題を起こすようになりました。ツケが回って来たのです。何よりイスラム教徒に対しては、自国民であるHomegrown terroristなのだから出て行けとは言えませんし、入ってくるな、帰ってくるなとも言えません。取り締まりも大事だけれど、格差、差別、経済問題の解決こそが一番の方法と思うのです。

 同じように白人系の若者の極右化も格差、失業率の高さ、低賃金が根本に有ります。トランプの氏の人気もこの閉塞感に依ると言われています。



2016年3月23日(水)21:52 | トラックバック(0) | コメント(0) | 今日の出来事 | 管理


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