Cat Schroedinger の 部屋
 
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2013年9月16日を表示

原子力発電推進派の意見

 原子力発電推進派の意見をかなり沢山読みました。内容を列記すると概ね以下のようになります。

 1.原発が止まった今火力発電に頼らざるを得ない、その結果石油、天然ガスの輸入が増え、大変な貿易赤字となっている。このままでは日本は赤字国となり何時か破産することになる。

 2.原子力発電は他の発電に比べ格段に安い。電気料が上がると日本の企業はつぶれてしまう。

 3.石炭発電は原子力発電と同様に安いが、炭酸ガスを出すので環境を悪化させる。

 4.原子力発電を止めたドイツは、フランスなどから電気を購入している。風力発電も、太陽光発電もまだまだ国全体の電力を賄えていない。

 5.原子力発電は絶対にコントロール可能で。しっかりした管理さえすれば何より安全である。

 6.原子力発電は素晴らしい技術で、石炭、石油、天然ガスなど枯渇する将来のためにも、絶対に続けなければならない技術である。

 7.今騒がれている被爆線量は大げさで、それほど害はないので、許容線量を上げるべきだ。

 反論
 1.未だ日本は貿易外収支は黒字であり、国際収支は黒字である。更に世界中でやりとりしているのだから、何処かが黒字であれば、何処かは必ず赤字である。
 更に貿易収支が赤字なのは、以前ほど日本のものが売れなくなったことも大きな原因である。また多くの企業が人件費の安い外国で物を作るようになった。

 2.元々企業の電気料は安く設定されていたし、自家発電もしていた。主に上がるのは家庭用電気料である。電気会社は外国のように競争が無く、高い電気料である。
 一見安いように見える原子力発電は事故を起こしたときの費用、廃炉にする費用などが全く換算されていなくて、実際の費用はそれほど安くない。

 3.まじめに環境を考えているのなら、オイルショックの時のように、必要のない街灯を減らし、TV放送も深夜は中止するべき。高速道路より鉄道に力を入れるべき。自家用の車のガソリンは配給制に出もすればいい。アメリカも、中国も炭酸ガス排出規制に協力すべき。そもそも本当に温暖化が危ないことなのかも甚だ疑問。この問題は別の機会に。

 4.事実である。ドイツでも実際はそれほど上手く行っていないが、目指そうとしているし、かなり良くなっている。更に潮力発電など新たな技術開発に熱心である。

 5。コントロールは可能かもしれない。しかし少なくとも地震の多い日本ではとても困難であり、危険性を冷静に受け入れられる国民性もなく、コントロールする側も隠そうとする。
 日本では内部告発などがし難し風潮があり、更に現場の意見が上に届かない。旧日本軍がそうであったように、現場は優秀であるが、本部は愚鈍である。こんな国ではとても管理は不可能である。

 外国から危険が指摘されていても、結局対処出来なかったことも事実である。今回の事故も指摘を守っていれば防げたのである。

 6.その通りで、素晴らしい技術であるが、現在の管理体制では人の手に負えない。特に廃炉後の問題はトイレのないマンションである。

 7.とんでもない考えです。沢山浴びれば即死します。確かにどれくらいが危険なのかはっきりしたデーターは無い。しかし少なくともどれほど以下なら安全というデーターもない。浴びないほど良いことは明かです。



2013年9月16日(月)23:10 | トラックバック(0) | コメント(0) | 今日の出来事 | 管理


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