小さくする文化 |
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| 昨日のペンダントの大きさは、これくらいです。
日本人には普通ですが、外国から見ると日本人は物を小さくする文化だそうです。
盆栽は小さな鉢の中に、広大な景色を凝縮した、日本独特の物です。茶室も小間は2畳そこそこから4畳半までです。あんなに小さい部屋が、最高のお持てなしの部屋でした。
京都の禅宗のお寺の庭には驚くほど狭い、石庭もあります。京都の坪庭も有名です。
江戸時代から、携帯用の筆(矢立)、枕、提灯など道具を小さくする技術が発展しました。小柄な日本人は軽くて小さい物を喜んだ所為もあるのでしょう。そこには小さくするのに、折りたたむ技法が使われます。
外国人は驚くのですが、財布などが落ちないようにするための「根付け」などは素晴らしい細工がしてありました。着物の柄にも「めくら縞」などそれはそれは細かい染めの技術が発展しました。
その伝統は工業化された時代になっても、世界一小さいカメラとか、薄い電卓とか、時計とか、もちろん携帯電話もそうです。自動車部門でも軽自動車などは世界のトップレベルです。
とにかく小さく、軽く、薄くが得意です。
あまり知られていませんが、豆本の世界記録も凸版印刷が長い間チャンピオンです。小さいことならとても努力するのも日本人の特性です。
最近話題の宇宙衛星も、ペンシルロケットから始まって、今でも小さな衛星でいろんな機能を持たせた物が得意です。何でも小さくしてしまいます。(笑)
逆にとてつもなく大きな物を作るのは、下手です。建築用の巨大なクレーンなどはドイツ製には敵いません。宇宙ロケットも巨大な設計はそれほどのレベルではありません。大きな車作もやっぱり世界一には成れません。
禅宗の影響もあり、小さな家に慎ましく住む習性もありました。
日本は狭い国だし、小柄だし、小さい物が好きな民族のようです。
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2012年6月7日(木)22:29 | トラックバック(0) | コメント(0) | 気紛れ写真 | 管理
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