ユーロの実力 |
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| ヨーロッパでは、ギリシャの財政危機を引き金に信用不安が広がり、世界経済にも大きな影響を与えています。
イタリアもかなり危険な状態です。さらにスペインも続く可能性があります。ドイツに次ぐ大国のフランスもそれほど景気は良くありません。
市場は正直で、ついに1ユーロ99円47銭と100円を割りました。東京株式市場は、30日の大納会の日経平均株価終値が1982年以来29年ぶりの安値を記録し、昨年末から17.3%も下落して取引を終了しました。
極単純に考えれば、EUはドイツ、オーストリア、フランス、オランダ、ベルギー、スエーデン、フィンランド、デンマークなどは元々国民の経済能力が高いか、あるいは税金も高いけれど高福祉の国です。
ブルガリア、ルーマニア、スロバキア、ハンガリーなどは1人当たりのGDPはとても低く、統合すれば企業は安い労働力は得られるけれど、先進国の労働者の賃金は下がるし、失業するのは判りきったことです。なのにいざとなると各国のエゴが現れ、上手く行きそうにありません。
お金持ちの国と、貧乏な国が一緒になれば、お金持ちは少し質素な生活成るのに甘んじ、貧乏な国は出稼ぎや、つらい仕事でも進んでする代わりに生活が楽になるのでしょう。
統合すれば高い所から低い所へと水が流れるように、冨も広がって行き平均的に成って行くでしょう。そう成ってこそ、初めてEUの力が発揮できるのでしょう。
有る意味理想ですが、現実にはヨーロッパの先進国には、アフリカ、インドなどからの出稼ぎの人たちの問題もあり、話は単純ではありません。まだまだ当分の間、EUは様々な問題を解決出来ない可能性が高いと思われます。
当たり前ですが、現在のユーロの実力はそれ相応の値段なのです。
2012年はそれほど明るい見通しがありません。これからはインドなどが注目でしょう。高い所から低い所へと水が流れるとすれば、アジアは希望があります。さらにいずれはアフリカとなるでしょう。
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2012年1月2日(月)01:52 | トラックバック(0) | コメント(0) | 仕事の話 | 管理
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