Cat Schroedinger の 部屋
 
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8代目三笑亭 可楽

 8代目三笑亭 可楽(1898年1月3日 - 1964年8月23日)の「二番煎じ」を聞きました。
 地味な芸風ながら、江戸っ子弁で古い江戸落語をさらりと演じています。酒の飲み方や、猪鍋の食べ方はとても自然で、誇張が無くて良いと思いました。

 現代ではもっと説明を入れたり、くすぐりを多くしたりするのが普通ですが、あっさりした「二番煎じ」でした。聞き慣れない人にはやっぱり不親切かもしれません。
 
 その辺がそれほど人気が上がらなかった原因かもしれません。落語はよく聞いている人には回りくどい説明は、面白さが半減します。逆に初めて聞く人や、それほど聞いたことがない人は、説明が少ないと面白さが判りません。
 
 江戸言葉がだんだん使われなくなるこの頃では、落語の中の言葉も判りやすいように言い換えたり、説明したりするようになっています。

 私も、刺し子の長半天(ながばんてん)ソロバン玉の三尺 豆絞りの手ぬぐいを奴にかぶり・・・などという下りは歌舞伎の衣装を思い出すのですが、色の表現や、かぶり方などはぴんと来ないこともよくあります。
 普段には着物が着られなくなり、着物の話が出てくると戸惑います。やっぱり言葉は生きているとつくづく感じます。



2011年9月7日(水)23:33 | トラックバック(0) | コメント(0) | 落語 | 管理


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