江戸っ子気質 |
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| 江戸っ子気質
江戸の庶民は、「人間一生、物見遊山」と思っていました。
物に価値を置くのではなく生きている時間を買います。芝居を観る、相撲を観る、旅に出るなど、後に物として残らない事にお金を使うのが粋でした。特に職人にはそんな気質がありました。
「宵越しの銭は持たねえ」まさにこの言葉が表しています。これにはそれほど収入が無く貯蓄できなかったこともあります。また江戸は消費社会で、職人はいつでも仕事がありました。実際それほど一生懸命働か無くても、食べていくことくらいはたやすい社会でした。
坂道の下で待っていて、大きな車が来ると押すだけで仕事になりました。商店は掛け売りでしたから、盆と暮れ迄お金が無くとも売ってくれました。病気になっても町内なり、仲間内で助け合いました。歳を取ると町内で簡単な仕事を与えてくれ、生活が出来るようになっていました。
あくせくお金を貯める必要がなかったのです。少々ため込んでも、江戸は火事が多く、あっという間にすべて燃えて無くなってしまうことがよくありました。だから「宵越しの銭は持たねえ」という気質が生まれたのでしょう。
最近は貧富の差が大きくなっているように感じます。江戸時代の粋に憧れます。江戸時代のように、心豊かに暮らせたらいいのにと思う今日この頃です。
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2011年10月26日(水)23:45 | トラックバック(0) | コメント(0) | 今日の出来事 | 管理
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