穴窯 |
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| 昨日の知り合いの方の窯は、穴窯です。単純な形で手前から燃やして、奥の方に炎が行く仕組みです。
薪を燃やした熱は、そのまま煙突の方に逃げて行くので、効率の悪い窯です。
これに対して登り窯は、燃やした部屋の天井に空気の抜け穴があり、それが次の部屋の床から出るようになっています。更にその次の部屋へと、順に上がっていきます。熱が次から次へと伝わっていくので、とても熱効率が良い窯です。
所が熱は伝わりますが炎や、薪の灰はそれほど次の部屋に行きません。結局ガスで焼いたのと変わらなくなります。
有名な志野焼などの名品は、穴窯時代に作られたものです。登り窯が導入されてからは焼き物は織部焼きになって行きました。登り窯になってからは志野焼の名品は出来なくなりました。
未だに信楽焼きや、伊賀焼きなどの灰かぶりは、穴窯で焼きます。あるいは登り窯の一番手前の窯でしか取れません。
効率が良くない方が、面白い作品が出来るところが陶芸の奥深さです。
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2010年2月19日(金)23:26 | トラックバック(0) | コメント(0) | 陶芸 | 管理
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