Cat Schroedinger の 部屋
 
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歌舞伎

 このところ海老蔵事件で賑わっていますが、江戸時代のスターは歌舞伎役者と関取でした。

 人気役者が贔屓(ひいき)客の相手を務めたり、副業で店を経営するあたりは、現在と同じでした。

 今のプロマイドに当たるのが、役者似顔絵の浮世絵でした。映画もTVも無かった時代ですから、大変な人気でした。

 照明が無いので昼間の興行(マチネー)でした。舞台照明も蝋燭ですから薄暗いものでした。役者が金ピカの衣装を着ているのは、蝋燭の照明でもきらびやかに見えるためです。 旧金毘羅大芝居(金丸座)での公演でその特徴がよくわかりました。

 歌舞伎の素晴らしさは、諸外国の演劇が貴族社会から発展したのに対し、武士の娯楽であった能から取り入れられた演目もたくさんありますが、庶民の娯楽が究極まで洗練された物であることです。

 元禄年間から続く歌舞伎ですが、親から子への継承では好い面もありますが、やっぱり競争が必要でしょう。

 市川家に生まれれば、自動的に団十郎では納得できません。しっかりした学校制度にして、成績順にするとか、オーディションを受けるようにするとか、努力すれば名跡を継げるようにしないと、保存するだけならともかく発展はありません。

 相撲社会もそうですが、歌舞伎社会も封建的で、古い体質のようです。



2010年12月9日(木)23:07 | トラックバック(0) | コメント(0) | 映画  ドラマ TV | 管理


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