Cat Schroedinger の 部屋
 
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2010年11月5日を表示

包括緩和

 日銀は5日の金融政策決定会合で、10月に決めた「包括的金融緩和策」の柱となる金融資産買い取り基金の詳細を決めた。週明けからの国債購入を皮切りに、不動産投資信託(Jリート)などリスクの高い資産まで買い入れる「包括緩和」が本格始動する。


 ついに日銀が規模は小さいけれど、「包括緩和」を始めます。現在どれほど金利を下げても借り手がいない状態ですから、ゼロ金利にしても借り手がいないことと変わりありません。非不胎化介入も同じです。
  非不胎化介入

 しかし「包括緩和」はインフレターゲット政策に近い方法です。国債ばっかり買うのは頂けませんが、不動産投資信託などリスクの高い物ものまで買い入れとなれば、お金がドンドンあふれ出します。一定のインフレ効果が現れる可能性があります。規模をドンドン増やせば、結局どれだけでも輪転機を回せるのですから、インフレターゲットは可能です。

 どれくらいやるかは極めて難しいでしょう。小規模で市場が活性されればとても有効な政策です。しかし麻薬のような作用があります。お札を刷れば何でも買えるのだから(笑)、やりすぎればハイパーインフレです。

 馬鹿な日銀はやっと重い腰を上げました。もう数年前にやるべき政策でした。アメリカを始め、各国の通貨安で慌てて始めた感があります。

 そもそも日銀は物価安定しか考えていなかったのです。デフレデフレと10年も言っていただけで、単に金利を下げることしかやってこなかったのです。

 一体どうなっていくのか心配です。ひょっとすると貯金の価値が半分になるかも知れません。(笑)

 どうなっても、昔のような日本の反映は無理な気がします。企業間の競争が世界的になり、国内の工場は海外へと進出してしまい、企業は黒字でも、国内の就業率は上がりません。

 結局貧富の格差が、広がって行く可能性があります。



2010年11月5日(金)23:58 | トラックバック(0) | コメント(0) | 今日の出来事 | 管理


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