中秋 |
|
| 吟遊詩人/井上洸霊さんからメルマガが来ました。
「十五夜望月」 王建
中庭地白樹棲鴉 冷露無声湿桂花 今夜月明人尽望 不知秋思在誰家
<読み下し文>
「十五夜 月を望む」 王建 中庭 地白くして樹に鴉棲む 冷露 声無く 桂花を湿す 今夜月明 人 尽く望む 知らず 秋思 誰が家にか在る
<日本語読み> 「じゅうごや つきを のぞむ」 おうけん ちゅうてい じ しろくして きに からす すむ れいろ こえなく けいかを うるおす こんや げつめい ひと ことごとく のぞむ しらず しゅうし たがいえにか ある
<通釈> 月光で中庭の地面は白く光り、樹上には鴉がねぐらについている。 また庭にはいつの間にかひんやりした露が音もなくおりて、金木犀 の花を潤している。今夜のこの名月は多くの人が愛でているに違い ないが、中には秋のもの思いに沈んでいる人もいることだろう。 自分ほどこの秋の物思いにひたっている人はいないであろう。
<王建メモ> 唐の詩人、字は仲初。河南省の人。 地方官として各地を転々としながら70首ほどを残している。
十五夜と言えば白楽天の有名な漢詩があります。和漢朗詠集や、源氏物語にも引用されているとても有名な漢詩があります。去年ここに詳しく書いたので、是非クリックを
http://catschroedinger.btblog.jp/cl/0/1/2008/9/13/
| |
|
2009年9月29日(火)02:26 | トラックバック(0) | コメント(0) | 書籍 (短歌、漢詩) | 管理
|