Cat Schroedinger の 部屋
 
                        雑談の部屋です。
 



2009年9月15日を表示

今日は落語会で・・・

「金明竹」 「野ざらし」
の二題でした。

「金明竹」
 金明竹は中国の銘木というか、名竹のことです。

 骨董屋さんに関西言葉のお使いが来て、関西言葉の早口で道具のことを長口上で話すのですが、江戸っ子の留守番は全く聞き取れなくて、何度も何度も口上を言わせると言う話です。

「野ざらし」
 向島に釣りに出かけたご隠居が、髑髏を見つけ、どこの誰か分からないが、こんなところで野ざらしになっているのは気の毒と、回向してやった。
 その夜、娘が家に尋ねてきて「向島に屍をさらしておりました者でございますが、あなた様のお心づくしによりまして、浮かばれました。今日はそのお礼に参りました。せめておみ足などさすりましょ」

 これを聞いた熊さんは、自分もいい女に会いたいとさっそく魚釣りに出かけます。はなから魚を釣る気はないので、他の釣りの人達に迷惑をかけまくります。

 熊さんも偶然骨を見つけます。なんだか妙に大きい骨だなとは思いつつ、しかしまぁ、若い女よりも少し年増の大柄な女の方がいろいろと楽しいからと、ご隠居に言われたとおり、御神酒をかけ、念仏を唱えてやります。
 それを見ていた太鼓持ちが夜熊さんを訪問します。

「へぇ、あっしは新町の幇間持ちです」
「なに、新町の太鼓? それじゃあ、あれは馬の骨だったか」

 その頃の太鼓は馬の革を使っていたので、この落ちになりました。ちょっと判りにくいので、最近は釣りの人達にさんざん迷惑をかけ、しまいに釣り針を自分の顔に引っ掛ける辺りで、落ちにすることが多いのですが、今日は最後の落ちまでちゃんと演じられました。

 今夜は生憎の雨でお客さんも少なかったのですが、さすがに熱心な客ばかりで、良い雰囲気の落語会でした。



2009年9月15日(火)23:34 | トラックバック(0) | コメント(0) | 落語 | 管理


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