花の美しさを詠む |
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| 壁紙をDLしたら、大伴家持の歌が入っていました。
春の苑紅にほふ桃の花 下照る道に出で立つ少女
(はるのその くれなゐいにほふ もものはな したでるみちに いでたつをとめ) 万葉集 巻19-4139
偶然ですが、新幹線の中にあった「ひととき」という雑誌にも黛まどかさんが紹介していました。
花を詠むときその美しさを描こうとするあまり、命を素通りしてしまいがちだと・・・
万葉の頃は花をもっと自然に捉え、花の美しさを詠むというような小賢しさはない。花の命を詠んでいる。
この紹介には納得させられました。花だけでなく情景もその美しさだけを詠もうとすれば、薄っぺらな物になります。そこに詠み人の想いや、何らかの意志を詠み込まなければといたく感心しました。
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2009年5月3日(日)19:43 | トラックバック(0) | コメント(0) | 書籍 (短歌、漢詩) | 管理
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