Cat Schroedinger の 部屋
 
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2009年5月3日を表示

花の美しさを詠む

 壁紙をDLしたら、大伴家持の歌が入っていました。

春の苑紅にほふ桃の花
     下照る道に出で立つ少女

  (はるのその くれなゐいにほふ もものはな したでるみちに いでたつをとめ)
               万葉集 巻19-4139

 偶然ですが、新幹線の中にあった「ひととき」という雑誌にも黛まどかさんが紹介していました。

 花を詠むときその美しさを描こうとするあまり、命を素通りしてしまいがちだと・・・

 万葉の頃は花をもっと自然に捉え、花の美しさを詠むというような小賢しさはない。花の命を詠んでいる。

 この紹介には納得させられました。花だけでなく情景もその美しさだけを詠もうとすれば、薄っぺらな物になります。そこに詠み人の想いや、何らかの意志を詠み込まなければといたく感心しました。



2009年5月3日(日)19:43 | トラックバック(0) | コメント(0) | 書籍 (短歌、漢詩) | 管理


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