Cat Schroedinger の 部屋
 
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2009年11月5日を表示

ヴィヨンの妻

監督:根岸吉太郎
出演: 松 たか子、浅野忠信、室井 滋、伊武雅刀、広末涼子、妻夫木聡、堤真一

あらすじ
 戦後の混乱期。酒飲みで多額の借金をし、浮気を繰り返す小説家の大谷(浅野忠信)。
 夫が飲み屋・椿屋で踏み倒した酒代を肩代わりするため、妻の佐知(松たか子)はそこで働くことに。水を得た魚のように、生き生きと働く佐知の美しさと明るさに惹かれて、椿屋はたちまちお客でいっぱいになる。

 やがて、彼女に好意を寄せる真面目な工員・岡田(妻夫木聡)や、かつて想いを寄せていた弁護士の辻(堤真一)などが現れ、心揺れる佐知。そんな中、大谷はバーの女・秋子(広末涼子)と姿を消してしまう…。前向きな女性を描いた太宰治の傑作短編小説の映画化。

 感想
 小説は工員との過ちを、私小説風にした物です。自殺の話などは、他の作品から取り入れられています。

 なんと言っても主役の松たか子の演技が光ります。素晴らしい出来でした。一見尽くすように見えますが、飲み屋で働くようになって、生き生きとなり、したたかさを現すようになります。さらには間違いを起こしても平然と・・・

 この内容に関しては、良い出来でした。

 太宰が自殺に至る苦しみや、孤独感、相手の女性との関係などは残念ながら映画の中では勝手な男のエゴくらいにしか描かれていません。

 原作の小説の中に、違う話である自殺事件を織り交ぜている無理があるのは否めません。
 



2009年11月5日(木)23:06 | トラックバック(0) | コメント(0) | 映画  ドラマ TV | 管理


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