Cat Schroedinger の 部屋
 
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小春日和

 「小春日和」は間違って2~3月頃に春めいて来た事に使われたりしますが、歳時記にあるように旧暦の10月、現在の11月頃の春のような暖かさを言います。

 この小春の「小」がなかなかくせ者です。小春日和は、小さい春つまりちょっと暖かい意味でしょう。

 「小股の切れ上がったいい女」と言う言葉は落語などに良く出てくる、江戸時代からの言葉ですが、身体のどの部分なのか、どういった状態なのかがはっきりしません。

 少なくとも小股で歩く、大股で歩くという意味の「小」ではないようです。

 一番有力なのが、「小首を傾げる」「小耳にはさむ」と言いますが、別に大首、大耳と言う言葉はありません。これと同じで、小股とは単に股のことであるという説です。

 着物を着ているのですから、足の長さは詳細には判りません。前から見たとき、着物の皺のより方から、高いところまで皺がよれば足が長いことになります。また着物ですから前がはだければ、足が見えますが、足が長ければ、股が高いところまであると言うことになります。

 浮世絵に見る美人画はやせ形で、すらりとしていて足が長いのが特徴です。更に面長な顔立ちです。丸顔はありません。やせ形で足長を「小股の切れ上がったいい女」という表現と一致しているように思います。

 江戸時代は7才で「帯解(おびとき)」の祝いで初めて付紐のない着物を着、帯を締め化粧をするようになります。速くて13才から、15~16才位で結婚していました。

 江戸きっての美人と言われた、谷中笠森稲荷の「笠森お仙」も明和5年「お仙」18歳の時でした。錦絵からは、すらりとした清楚な感じでの女性です。

 相撲の技にある「小股すくい」から、小股とは膝から下を言うという説もありますが、いい女と結びつかないような気がします。



2009年11月4日(水)23:40 | トラックバック(0) | コメント(2) | 今日の出来事 | 管理


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