Cat Schroedinger の 部屋
 
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2008年5月23日を表示

確率

 Newton という雑誌を読んでいたら、確立の話が出ていました。
 日本シリーズやなど、チームが7戦し先に4勝したほうが勝ちです。

 実力が伯仲していると、多くの人は4勝3敗で優勝が決まる率が高いと思いがちです。ところが実際の確立を調べてみると、実力の伯仲とは、確率的には50%:50%の勝負です。

  4勝0敗で決着がつく確立は、12.5%です。
  4勝1敗で決着がつく確立は、25%です。
  4勝2敗で決着がつく確立は、31,25%です。
  4勝3敗で決着がつく確立も、31.25%なのです。

 4勝0敗で決着がつくと、片方が圧倒的に強かったように見えますが、確率的には同じような7番勝負があれば、1割以上で同じ力があるのにワンサイドの結果となります。

 感覚的には、実力伯仲だと4勝3敗で決着がつく可能性が高いと思いがちですが、4勝2敗で決着がつく可能性とは同じです。

 もちろん試合数を多くすれば、実力の伯仲ですから、どんどん50%に近づきます。数学的には決着つきません。
 優位差検定というのが有ります。7戦くらいでは4勝0敗でも、それほど優位に強いとはいえないわけです。

 逆に勝負事はやってみないと判らない、ともいえます。(笑)



2008年5月23日(金)23:01 | トラックバック(0) | コメント(0) | 書籍 (短歌、漢詩) | 管理


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