酒に対す |
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| 漢詩名詩メルマガから唐の時代に「短い人生を楽しもうよ」と詠った,白居易の名詩「酒に対す・その四」が送られてきました。 一部かってに訳を付けました。
酒に対す・その四 白 居易
百歳 多時の壮健無し 一春 能く幾日か晴明 相逢うて且つ酔いを推辞する莫れ 唱うを聴け陽関の第四声 <漢詩原文> 対酒・其四 白 居易
百歳無多時壮健 一春能幾日晴明 相逢且莫推辞酔 聴唱陽関第四聲
<語句の解説> 晴明・・・・・・よく晴れた、の意。 推辞・・・・・・断る、辞退する、の意。 陽関の第四声・・王維の名詩「送元二使安西」のこと。
渭城の朝雨 軽塵を裛(うるお)し 客舎 青青 柳色新たなり 君に勧む 更に尽くせ一杯の酒 西のかた 陽関を出ずれば 故人無からん
渭城朝雨裛輕塵, 客舎靑靑柳色新。 勸君更盡一杯酒, 西出陽關無故人。
これはとても有名な歌で、日本でも別れの席などで、詩吟で歌われたりします。長安から安西に転勤になる友人を送るため、近くの渭城迄送るのが通例でした。
渭城の朝から降る雨は、町の埃を綺麗にし、旅館の柳も青々として新鮮です。さあもう一杯酒を飲みなよ!西方の陽関より先には知り合いも居ないでしょうに・・・
<通釈> 人生100歳まで生きたとしても、元気な時はそんなに多くないものだ。 ひとたびの春でも、快晴の日というのは幾日もないじゃないか。 今日はこうして、晴れた日に、元気に出逢ったのだから、酔うのを断るなよ。 私が陽関の歌を一曲歌うから聞いてくれたまえ。
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2008年4月22日(火)02:19 | トラックバック(0) | コメント(0) | 書籍 (短歌、漢詩) | 管理
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