ダイバー漂流 極限の230キロ |
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| ダイバー漂流 極限の230キロ (新潮OH!文庫) 小出 康太郎 (著)
紹介 男は、陸地の影すら見えない太平洋のまっただなかに首ひとつ出して漂っていた。 大河の急流をも凌ぐ黒潮は、男の地力による生還への途を閉ざしている。一人のダイバーの異常な体験が始まった。 夜が来ると海が荒れ、地獄の底をかいま見せつつ、時間がゆるやかに移って幻想の世界がはからずも展開する。
感想 先日から「コンチキ号漂流記」「大西洋漂流76日間」と漂流物を読んでいます。
この漂流は、潜水していてそのまま流された恐ろしい話です。
途中で覚悟し、自分が死んで遺体が上がらなかったらすぐには生命保険が出ないだろうから、身体を浮力器にくっつけて、沈まないようにしようとしています。
黒潮に乗って漂流すると、流れからして助かった例は少ないのです。奇跡的に漁船に救われるのですが、とにかくすごい話でした。
ヨットにしても、太平洋と、大西洋では全然リスクが違います。太平洋はとにかく広いのです。北の方ではハワイ以外に島もなにもありません。
ダイバーもSOS発信器でも付けて潜るようにでもしないと、ほんの少し流されても大変なことになります。しかし何よりも海の状態です。危ない所は判っているので、無茶をしないことです。
漂流した本人が書いたものではなくて、取材した作者は文章が上手くて、少し装飾的に書かれているのが気になりました。
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2008年11月15日(土)21:55 | トラックバック(0) | コメント(0) | 書籍 (短歌、漢詩) | 管理
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