年金の登録ミスより、もっとひどいことが |
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| 年金問題で騒がれていますが、登録ミスよりもっとひどいことが有ります。
グリーンピア事業だけでもかなり無駄使いしたと、誰でもうすうすは気がついていたのですが、有るサイトでこのような数字を見かけました。 簡単に言うと、今まで掛けた年金の3分の1くらいしかお金が残っていないのです。
年金積立原資について、00シンクタンクによる 「’02年公的年金基積立金の運用実態の研究」のレポートより。
●存在するはずの年金積立金 143兆9858億円 ●事実上’破綻’と評価される特殊法人や地方公共団体に融資され回収見込みがない積立金 87兆8857億円 ●残っている年金積立金 56兆1001億円
特殊法人だけで60兆の積立 金を食い潰しています。 特殊法人自体は営利団体ではないので、元本も利息 も全て税金で借り入れて、税金で返済しているだけです。特殊法人へ流れた 年金は役人の高額給与や退職金、公共事業などで殆ど消えているのが実態です。 また、グリーンピア事業だけで6兆円もの損失がでています。特別会計、 特殊法人、地方公共団体に流れたお金はほとんど不良債権とみなすべきでしょう。 ちなみに、「年金食い潰し特殊法人トップ5!」は
①住宅金融公庫 23兆4518億円 ②年金資金運用基金 10兆6150億円 ③日本政策投資銀行 4兆3490億円 ④国際協力銀行 3兆9683億円 ⑤都市基盤整備公団 3兆9017億円
投資運用による損失、税収低下、その後のさらなる特殊法人への融資を 考慮すれば、「年金積立金はさらに食い潰されている」と考えた方がいいでしょう。
また、役人の天下り受け入れ先企業には今なお、年間6兆円 もの税金が「補助金」として支給されています。事実上、年金は歴代の官 僚と内閣により完全に食い物にされてきたわけです。「合法的公金詐取」、 「合法的年金詐欺」と言ってもよいでしょう。 いい加減、怒りましょう。
日本年金機構に移行することがきまった3年後、これら使われた年金は返ってくるのでしようか。返ってくるわけがありません。どうするのでしようか。 帳簿ヅラだけ引継ぎして、中身は知らん顔するのでしようか。 欠損処理して税金か国債発行で穴埋めするのでしようか。
今思えば、年金受給者の金は、自分たちが積み立てた金でもらうのではなく、次世代の人が負担する賦課方式に変更した時、この使い込みを表面化させないため、だったのですね。次世代の人が払うのでしたら、積立金は内部留保で使えるのだから・・・全くひどい話です。
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2007年7月5日(木)21:39 | トラックバック(0) | コメント(0) | 今日の出来事 | 管理
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