Cat Schroedinger の 部屋
 
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HAZAN 2

板谷波山 <いたや はざん>
 1872-1963茨城県下館市生まれ。東京美術学校(現東京藝大)に入学し彫刻を学び、岡倉天心らの薫陶を受ける。卒業後石川県工業学校(現石川県立工業高等学校)教諭、東京高等工業学校(現東京工業大学)嘱託教諭を経たのち陶芸家として独立、郷里の筑波山にちなんで「波山」を号とする。
 陶芸家として初の文化勲章を受章し、横山大観とともに第1号の茨城県名誉県民となるなど、その功績は広く伝わっている。
               
感想
 「波山の前に波山無く、波山の後に波山無し」と言われたとても有名な陶芸家の話です。陶芸が趣味なので、もちろん人物から作品まで良く知っていました。

 この映画の中で、何より感動を受けたのは、周りがなんと言おうとも自分の信じた道を進む一種の狂気です。ゴッホがそうであったように、誰にも評価されなくても、信じた道を進むには大変な苦労があります。ゴッホの唯一の理解者であったテオにあたるのが、妻のまる(南果歩)です。二人とも理解者であっても、その芸術を評価しているわけではありません。信じているのです。
 古き良き時代の、日本女性の凄さみたいな物も見事に描かれていました。

 陶芸の世界だけでなくて学問の世界でも、才能があるのに、あるいは情熱があるのに、家族のしがらみや、経済的なことによって、妥協せざるを得なかった人を沢山知っています。
 逆に家族も顧みないで研究に没頭したのに、大した成果が上がらなかった人も沢山知っています。師に恵まれなかったとか、時に利せずしてとか、残念ながら結構運もあるような・・・



2007年4月6日(金)01:19 | トラックバック(0) | コメント(0) | 映画  ドラマ TV | 管理


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