インサイド・マン |
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| 「インサイド・マン」 (2006) / アメリカを観ました。
監督:スパイク・リー 出演:デンゼル・ワシントン クライブ・オーウェン ジョディ・フォスター ウィレム・デフォー
あらすじ NY・マンハッタン信託銀行の中に、ペンキ屋を装って侵入した4人組。彼らは人質を取り、地下に誘導すると、全員に犯人と同じ服装(グレイのジャンプスーツ・覆面)をするように命じました。
犯人との交渉に当たるのは、NY市警のフレイジャー(デンゼル・ワシントン)と相棒のミッチェル(キウェテル・イジョフォー)。
マンハッタン信託銀行の会長・ケイス(クリストファー・プラマー)は、女性弁護士マデリーン(ジョディ・フォスター)を呼び、銀行の貸金庫にある、重要なものについて、犯人達の手に渡らないようにするよう、依頼するのでした。
人質の1人が、首にメッセージを書いた引き出しをぶら下げて釈放されました。 『ケネディ空港にジャンボを用意しろ。夜9時以降1時間ごとに人質を殺す』
フレイジャーは、主犯のラッセル(クライブ・オーウェン)との接触に成功しました。所が途中から降板させられてしまいます。
警察は、食糧差し入れのピザの箱に盗聴器をセットして、銀行の中に渡す。しかし逆に警察の動向は完全に犯人に握られていたのでした。 人質が射殺されたため、一斉に突入することが決まった。 犯人と人質、全員が同じ格好の中、見分けることは極めて困難。その時正面のドアが開き、中から同じ格好の人々が次々と出てきた。 誰が犯人、そして誰が人質・・・?
感想 途中から結果がある程度予測できます。アメリカならうやむやになる可能性が結構あるでしょうが、世間をお騒がせしたからには、許されない、日本では決してあり得ない結末です。 アメリカ的と言ってしまえばそうですが、やや馴染めない結果です。日本では権力による介入も、あのようになってしまってからでは、無理なことと思われました。
とても良かったのは、こういった映画では刑事がいつも、がなっていることが多いのですが、良くない冗談を言ったり、次々解放された人が取り調べられる時のやりとりも、問題発言したりと、とてもリアルで、実際はあんな物だろうと思わせます。フレイジャー(デンゼル・ワシントン)が好演でした。 女性弁護士マデリーン(ジョディ・フォスター)は格好良く、巧みな弁護士でした。「貴男の給料では、私を雇えないわ・・」これもアメリカ的です。リアルな台詞です。(笑)物語としては中途半端な感が否めませんでした。 現在のアメリカでは、「無実なら適当な弁護士で良いけど、本当に自分が犯人なら、有能な弁護士を雇わない」と、言われます。有罪と思われても、弁護士次第では無罪になったと言われる判決が少なくありません。まさに地獄の沙汰も金次第、これが今のアメリカです。
そんな意味で、日本人には馴染めない結末でした。
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2006年8月9日(水)23:17 | トラックバック(0) | コメント(0) | 映画 ドラマ TV | 管理
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