「骨董屋からくさ主人」 |
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| 「骨董屋からくさ主人」 中島誠之助:角川文庫
以前にも中島誠之助の「焼き物の目利き」など2~3冊読んだことがあるのですが、以前のものは、知識偏重だったり、商売人の裏話っぽい所も見えたりして、すべてを好きになれませんでした。今回のものは人とのかかわりが多く、とても面白く読めました。
あとがきの解説にあるように、物に対する姿勢に、物の向こうにいる人に関心を深くなるタイプと、あくまでも求心的に物を冷徹に眺め、物に固執するタイプがあるそうです。著者は人に関わっていくタイプです。ですからこの本も骨董のことより人との関わりが、とても面白く書かれております。 古美術鑑定書でなくて、骨董にまつわるいろいろな人の所有欲や、金銭欲、目利きとしての誇りなどが実話として書かれているので、迫力があります。骨董より、人間模様の本ともいえます。
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2006年2月16日(木)23:13 | トラックバック(0) | コメント(0) | 書籍 (短歌、漢詩) | 管理
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