Cat Schroedinger の 部屋
 
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2006年10月18日を表示

革のブックカバー

 革のブックカバーを頂きました。文庫本用のサイズですが、しなやかななめし革で手触りも良く気に入りました。文庫本ですと、読み出すと殆ど一気に読んでしまうので、革の表紙を付けてぼちぼち読むことは少ないのですが、良い気分です。

 最近本屋で本を買ってもカバーを付けてくれなかったり、カバーを付けてもただ巻くだけだったりとか、サイズが合ってなかったりとか、満足できない時がたくさんあります。

 正式には本の表紙と、本来の本のカバーと、更に宣伝文句が書かれた幅の狭い紙、これを「帯」と言いますが、これらを一緒に挟み込むのが正式です。前側だけ挟み、後ろは折り曲げるだけのこともあります。最近ではきっちり掛けられる店員さんも少なくなりました。

 昔東京駅の八重洲側の半地下みたいな本屋さんで、名人芸を見たことがあります。駅ですから電車の中で読んでいるとき、表紙が丸見えにならないようか、殆どの人がカバーを要求します。ドンドン客が来るのに、次から次へと本にカバーを掛けます。

 本を一目見ただけで、適切なサイズの紙をサッと出します。真ん中に置いて、上と下を軽く折って見当を付け、更に表と裏の長さを決め見当を入れます。次に一気に折りすぎないくらいの力具合でカバーを折り、本の表を全部入れ込みます。更に後ろも入れ込みます。
出来上がりは余白も少なく、更に上と下、前と後ろの長さが殆ど同じという素晴らしい仕上がり。感心して少し見ていました。

 最近はブックカバーのサイズが一種類しか置いてないような、レンタルビデオ屋と一緒になった本屋や、置いてあってもろくに掛けられない店員も多くがっかりします。
ある時など自分で掛けますからと、紙だけ貰ったこともあります。

 ブックカバーの利点は、人中で読んでいても他人には本の題名が解らないこと、本が汚れないこと、「帯」が破けたり、無くなったりしないことです。売るときには帯一つでも大変な値段の違いになります。

 ただし欠点があります。カバーを掛けたまま本棚に入れてしまうと、探すとき大変です。殆ど見つけられません。ですからおおよそ読んだ順に本立てに入れるようにしています。



2006年10月18日(水)23:06 | トラックバック(0) | コメント(0) | 書籍 (短歌、漢詩) | 管理


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