Cat Schroedinger の 部屋
 
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2005年7月23日を表示

陶芸歴

 アマチュアのため、断続的にやっていましたので、年数だけですと、10年くらいになります。ある程度からはぜんぜん上達しません。
 私が陶芸を習ったころは、素人がロクロに触れるのは、普通の陶芸教室では なかなか敷居が高く、仕方ないので、陶工さんに習いました。とても口数が少ない方たちで、3人並んで黙々と作り続けます。朝「おはようさん」(京都弁)と言って、次の言葉が「お昼にしまひょ」(京都弁)でした。つまり午前中、朝の挨拶以外何も話しません。仕事の邪魔と思っても、強引に質問し、やっと習うことができました。

 陶芸家とは違って、陶工さんは、たとえば2合徳利をトンボひとつで、まったく同じように、みんな同じ容量で、同じ重さで、100個でも200個でも作ります。計量して土をロクロに置いて、10個の徳利を作ると、最後に土はほとんど残りません。さらにまた同じ容量の土を置きます。また10個作ると、土はさっきと同じように、まったく残りません。
 欠点もあります。あまり見事に作るので、型で作ったのか、轆轤で作ったのか、ほとんど区別がつきません。

 いくら練習しても、こんな人たちに適うわけありません。プロは、毎日同じものを作り続けます。私は一週間に一度か、一ヶ月に一度くらいですから、永久にこれ以上の腕にはならないと思っています。だから素人らしく作ればいいと、発想を転換しました。(笑)それでも私の作品は習った影響で出て、おとなしい形です。

 腰が上がる事について

 以前有名な陶芸家が、ロクロを披露していて、紹介している主催者が、ロクロの難しさを強調するためか、失敗するのを期待して、「どなたかやってみますか?」と・・・
 怖いもの知らずの私は、いの一番に「は~~い」と手を上げて、素人代表として、ロクロをまわしました。失敗は相手の思う壺なので、壊さないように慎重にまわすと、陶芸家の方が隣から「もっと水使っていいよ、土が良いんだよ!」「ヘタらないから大丈夫」と、自慢げに横から土に水を掛けました。土が軟らかいのにヘタリません。楽々と土が立ち上がり、見掛けは陶芸家の先生と同じような徳利を、けっこう薄く作陶出来ました。観客から拍手を貰いました。

 陶芸家の方は備前焼の方でしたので、さらにそうでしょうが、土の採取、調整制作に大部分を費やすのだそうです。プロなら「作り」などは出来て当たり前だそうで、それは陶芸学校の練習で誰でも出来るようになるんだそうです。

 結論から言うと、プロの土は良い!!簡単に腰も上がるし、沢山水を使っても、ヘタりません。さらに焼くと良い色が出る土なのです。
昔から「1土、2焼き、3作り」と言います。陶芸は「土」これに尽きます。



2005年7月23日(土)01:02 | トラックバック(0) | コメント(0) | 陶芸 | 管理


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