Cat Schroedinger の 部屋
 
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アンダンテ・カンタービレ

昨夜レッスンのとき、先生がコンサートでチャイコフスキーの弦楽四重奏第一番を演奏され、好評だったと言う話が出た。

そういえば先日テレビで見た 長谷川陽子(チェロ)を思い出し、アンダンテ・カンタービレ(チャイコフスキー)のソロを聴いたけど、どだい弦楽四重奏の曲を一人で弾くのは、四重奏を聴きなれた人にはリズムもあやふやだし、音の重厚さもないし、ただテクニック的に弾けると言うだけで・・・原曲の良さが台無しだった。と言ったら、その話で盛り上がった。

まあテレビのライブだったし、弾き始めだったし、いろいろ悪条件があった。大体演奏会の弾き始めは、会場もざわついてるし、誰でも調子が出ないとしたもので、たいてい得意で無難な曲を持ってきます。後の曲は上手だったからまあそれはいいとして。

思うに作曲者が四重奏で作曲してるんだから、ソロ用にしっかり編曲しないと、いただけません。楽器がまるで変わるとか、セッションを変えるとかならまだしも、四重奏の中にチェロがあるのに、それを一人で弾くのは、はっきり言って無理。四人で弾く曲を、それもチェロで一人で弾かれちゃ堪りません。

いくら美味しいチーズだからといって、チーズだけではピザ・マルガリータにはなりません。白色のモッツァレラチーズ、緑色のバジル、赤色のトマトでイタリア国旗を表現して、初めてピザ・マルガリータになる・・・一寸違うか?(笑)

昔カザルスが、バイオリンソロの難局を、チェロで弾いたことは、話には聞いている。そのときは少し前に来日した、バイオリニストが弾かなかった曲を、みんなが聴きたがったから、弾いたそうです。

ただしバイオリンと同様か、それ以上の表現しないと、単に「弾けるんだぜ」という嫌味になるだけ。そのころのカザルスは、間違いなく世界一だったから許されたのでしょうし、普通のバイオリニスト以上に上手だったのでしょう。



2005年7月14日(木)01:03 | トラックバック(0) | コメント(0) | 音楽 | 管理


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