Cat Schroedinger の 部屋
 
                        雑談の部屋です。
 



2005年5月17日を表示

落語会

久しぶりに落語会に行った。落語が終わって、噺家さんと一杯飲みながら、落語談義。
今日の演題は

「強情灸」
この話に入る前の枕に、熱い風呂に我慢して入る描写がなかなか面白い、
「なんともぬるいねこの風呂は、う~~~んぬるいと声が出るね~~」「おっと動いちゃいけません~」
 
 ある男が峰の灸を三十二ヶ所いっぺんにすえて来たと得意になって自慢話をする。それを聞かされた友だちは面白くない。「なにを、てめえなんぞ、豆粒みたいな灸をすえやがって、こちとらぁ、そんなケチな灸なんぞすえねぇ。」といって箪笥からもぐさの袋を出し、ソフトクリームみたいにてんこ盛りにして腕にのせる。「ほら、見ねぇ。煙が浅間山のようだぜ。八百屋お七は十七か八で火あぶりになってらぁ。石川五右衛門なんざぁ、釜ゆでだよ。しかも湯じゃぁねぇ、ぐらぐら煮える油の中で歌を詠んでいらぁ。石川や浜の真砂はつきぬとも…。」
 もぐさの火がだんだん下へ広がり男の腕は燃えるように熱くなる。それでも強情な男は「熱い。」言わずやせ我慢して…。



「小言幸兵衛」 ((こごとこうべえ))

麻布古川に済む家主の幸兵衛。
世話好きでもあるが、のべつ叱言を言っている。
貸し家札を見て借りに来た人にも、
”聞き方が悪い。そんな礼儀知らずには貸せない。”
と、断ってしまう。
次に、とても言葉づかいの丁寧な仕立屋が、借りにやって来る。
感心して話を聞いてみると、夫婦には男前で仕事も出来る一人息子がいると言う。
それを聞いた途端に、幸兵衛は機嫌を悪くし、貸せないと言い出す。
訳を聞いてみると、
”長屋に住んでいるの古着屋の娘が年格好も良く、
 器量も良いので、仕立て屋が越してくると、
 きっと息子と良い仲になってしまうだろう。
 ところがこの娘も一人娘なので、嫁には出せない。
 困った二人はきっと心中をするだろう。
 自分の長屋から心中を出すわけにはいかない。
 だから、仕立屋に家は貸せない。”
と、言う。
仕立屋が諦めて帰った後、今度はやたらと威勢の良い男が借りに来る。
あまりに威勢良く ぽんぽん言うので、
”お前さんの商売は?”
”鉄砲鍛冶だ。”
”道理で、ポンポン言い通しだ。”


 志ん生は 搗屋幸兵衛(つきや)として演じた。途中までは同じだが、貸家を借りに来た「つき屋」に対して、以前「搗屋」がつく振動で位牌が回ることによって、それを気にした女房が死んじゃったから、女房の敵だと言い出す話となっている。



2005年5月17日(火)23:00 | トラックバック(0) | コメント(0) | 落語 | 管理


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