Cat Schroedinger の 部屋
 
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2005年12月23日を表示

ウエールズの山

一寸古い映画を観ました。

ウエールズの山 ‘95英

 監督:クリストファー・マンガー
 出演:ヒュー・グラント、 タラ・フィッツジェラルド

あらすじ
 自分たちの村に誇りを持ち、実直に日々暮らす人々のいる田舎の村。村の背後には小高い山がありました。その「山」を村人は誇りにし、自分たちのものであると思っていました。だが、ある日、辺りの地形を調査するヒュー・グラント(が演ずる測量士)がやってきました。その測量の結果は大変なことになりました。今まで村人が毎日誇りにしていた「山」が、僅か6メートル足りないために、「丘」だと判定されてしまう事になりました。
 
 そこで村人たちは、宴会を開いたり、魅力的な女性を使ったりと、測量隊を引きとめ再測量をしてもらうことにします。その間に村人全員が土木作業をして、山のかさ上げをします。なかなか全員の協力が得られなかったり、雨が降って、せっかく盛り上げた土が流れたり、牧師が過労で亡くなったり、そのうち測量士自身も土木工事を手伝ったりするようになり、とうとう山と認定されます。

感想 
 イギリス人だけでなくウエールズ人スコットランド人みんな山をあがめます。聖書の中に山を拝めという記述があるからのようです。また山は戦争の時かなりその土地を守ってくれます。ウエールズ人はかつて、山があるから自分たちはイングランド人に征服されずにすんだと思っているのでした。派手な映画ではありませんが、同じ英国でも地方の誇りを面白く扱った映画です。実在の話ですから、お決まりの筋だけに、出演者の演技が見ものです。

 実は日本でもそういった傾向はあります。東京に対して、大阪は何かと張り合います。現に日本で一番低い山は、大阪の「天保山」4.53メートルです。日本ではイギリスのように高さによる認定靖はないのですが、あまりに低いので、地名か本当の山かの認定では、その地域の強力な運動があったようです。
 
 「天保山」は人工の山です。自然の山では徳島の「弁天山」6.1メートルが日本で一番低い山です。



2005年12月23日(金)23:22 | トラックバック(0) | コメント(2) | 映画  ドラマ TV | 管理


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