Cat Schroedinger の 部屋
 
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2005年12月14日を表示

新春

 年賀状を書かなくてはと思い、住所録を点検したりしていました。最近はPCソフトを使って、裏はもちろん宛名まで印刷と言う有様です。ソフトの名前も「筆王」「筆ぐるめ」「筆まめ」など沢山ありますが、ネーミングとしては「筆不精」が良いかもと思うくらいです。

 年賀状に新春の候・・・と書くのは、江戸時代は旧暦でしたから、春は1月からでした。節分は立春の前日ですから、12月に節分が来るのが普通でした。
良い例が「三人吉三廓の初買」の有名な場面  「大川端庚申塚の場」

  月も朧(おぼろ)に白魚の
  篝(かがり)もかすむ春の空
  つめてえ風もほろ酔いに
  心持よくうかうかと
  うかれカラスのただ一羽
  ねぐらへ帰る川端で
  棹(さお)のしずくか濡れ手で粟
  思いがけなく手に入る百両
    
      ここで「お厄払いましょう~~~」と節分の厄払いの声が聞こえます。

  ほんに今夜は節分か
  西の海より川の中
  落ちた夜鷹は厄落とし
  豆沢山(だくさん)に一文の
  銭(ぜに)と違って金(かね)包み
  こいつあ春から縁起がいいわえ

 今で言うニューハーフのお嬢吉三が、夜鷹(たか)の「おとせ」を川に突き落とし、百両取りあげて言う有名な台詞です。美人の女性が急変し、女装の強盗となって長ドス抜いて凄む場面です。

 江戸時代からニューハーフの芸は、女と見せかけて急に男っぽさを出して凄むのです。弁天小僧菊乃助の「浜松屋の場」もそうですね。現在の「おかまバー」でも同じ芸風です。まったく進歩していません。(笑) ニューハーフの方は、実は本心は男ぽさは出したくないのです。これについては又の機会に・・・

 もうすぐ新春、年賀状書かねば・・・・いや印刷しなければ!



2005年12月14日(水)01:21 | トラックバック(0) | コメント(0) | 今日の出来事 | 管理


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