Cat Schroedinger の 部屋
 
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2005年12月11日を表示

ヒカルの碁(その2)

 将棋の世界では、昔の人も含め最強と言えば、たぶん羽生という人は多いでしょうし、実際将棋の世界は、昔の将棋指しは、たぶん現代の研究された将棋指しには敵わないと言われています。所が囲碁の世界では、現代の棋士から見ても「本因坊秀策」と言う人は多いのです。

 オリンピックの記録に見られるように、記録はどんどん上がっていきます。良い例が水泳の記録です。100メートル自由形は1分を始めて切ったのがワイズミュラーという選手で、優勝し後にターザンの映画の主役になりました。今では100メートル自由形1分では県代表にもなれません。歴代最速のスイマーと言うのは、ここ2~3年以内の優勝者なのです。記録とはそんなものです。

 囲碁と言うものはそれほど極めるのが難しく、訓練だけで強くなれない部分があるようです。この漫画の中で、「神の一手」と言う言葉が何度も出てきます。つまり読むことが出来ない手です。囲碁はその部分をいくら読んでも、全体としては読みきれない性質があります。チェスはもうかなり前に、マスターがコンピューターに負けるようになりました。難しいと言われていた、将棋もそろそろコンピューターが追いつきつつあります。所が囲碁はまだまだです。

 コンピューターの読みは、全ての手を読みきるので絶対間違えません。所が序盤の布石などは感覚が大事でどうにも読みきれません。部分的な攻め合いもその所で勝てば良いという物ではありません。低段者同士の勝負でも、部分的に攻め合いに負けても、と言うか捨てて打った方が良い場合がいくらでもあります。これを突き詰めていくと、もちろん名人上手の領域の話ですが、読みきれない絶対の一手、つまり「神の一手」となるわけです。



2005年12月11日(日)23:07 | トラックバック(0) | コメント(0) | 書籍 (短歌、漢詩) | 管理


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