将軍の食事 |
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| チャングムの誓いで王に出される食事ですが、もちろん毒見がありますね。 日本の江戸時代の将軍の食事も、とても大変でした。記録が残っています。
将軍の料理は、50人以上の男の台所役人の手を経て、10人分の食事が作られます。
2人の役人が1人分を毒見として慎重に食べます。10分くらい待って、毒の無いのを確認します。 残りの9人分の料理を、長い廊下を30分くらいかけて、丁寧に運びます。料理完成から40分くらいたっているので、炭火で暖め直します。もちろん電子レンジではないので、表面しか暖まりませんし、香りは無くなります。 完成から1時間たって、女役人が再度毒見のため、1人分食べます。ここで30分かかります。 残りの8人分に対して、盛り付けの再検査や、ごみなどを点検します。10分くらいかかります。 長い廊下を10分かけて、また運びます。8人分にするのは、最後まで、将軍がどれを食べるか判らないようにするためです。 料理完成から、1時間50分位して、将軍の座敷に到着します。下座の小姓2人が先に2人分箸をつけます。10分くらい待って、毒が無いことを確かめ、料理完成から約2時間たって、ようやく将軍の口に入ります。 残りの5人分?それは役人が食べます。
このように、毒殺を恐れ、それはそれは厳しい検査と、毒見の制度がありました。 食事の内容は、時代によってずいぶん違いますが、吉宗の頃には、質素倹約が勧められ、将軍の食事も質素だったそうです。 遺体を調べて結果では、歴代の将軍の歯は少年のように磨耗が少なく、柔かいものばかり食べていたようです。
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2005年11月5日(土)23:24 | トラックバック(0) | コメント(0) | 映画 ドラマ TV | 管理
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