Cat Schroedinger の 部屋
 
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2005年11月26日を表示

「博士の愛した数式」 その3

 博士は素数の研究をしていたらしく、素数に非常に詳しく、必ず素数の話になります。この小説では、以下のような数学的な言葉が現れてきます。

 素数、素数定理、フェルマー・オイラーの2平方和定理(オイラーの公式素数、4で割って1余る素数と4で割って3余る素数の2種類に分類できる。)、完全数、等差数列のn 項の和、0の発見の話、フェルマーの最終定理、ハーディ・リトルウッド予想とアルティン予想

 主人公の家政婦は、これをとても象徴的に受け止めます。博士も一流の数学者らしく、センスで語ります。少し数学をやった似非(エセ)理科系の私は、どうしても算数の続きのように感じてしまいます。途中でテイラー展開を考えたりしてしまうのです。
 
 物語に不治の病に侵されてなどとあると、医療関係者は、物語の意図する所から離れ、せっかく詩的であったり、文学的であったりの表現なのに、この病気は実際どうのこうのと思うのと似ています。この物語はむしろ文科系の方に向いていると思いました。

 どうでも良い事ですが、この物語の一番の中心であるオイラー公式について、少し書きましたが、PCは数式を書くのに向いていません。仕方ないので、図にしてみました。図を作るのに苦労しました。テイラー展開の(x-a)の項で、a=0 のときを、マクローリン展開といいます。






2005年11月26日(土)22:11 | トラックバック(0) | コメント(0) | 書籍 (短歌、漢詩) | 管理


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