Cat Schroedinger の 部屋
 
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2005年11月16日を表示

あなたの知らないルーヴル美術館

 あなたの知らないルーヴル美術館 という番組を観ました。

NHKの紹介記事
 美の神話が生まれる時 傑作収集の舞台裏  11月16日(水) 後8:00~9:50

 モナリザが、もし故国イタリアにあったら。ミロのヴィーナスが、出土したギリシャの島に展示されていたら。人類はこれほど彼女たちに熱中しなかったかもしれない。モナリザの微笑が世界一に見えるのも、ミロのヴィーナスは腕がないからこそ美しいと思ってしまうのも、じつは彼女たちがパリのルーヴルにあるからではないだろうか?
 ルーヴルは、1793年の開館以来200年、さまざまな「美」を生み出してきた。ギリシャ彫刻の名品「サモトラケのニケ」像復元には、ルーヴル学芸員たちによる絶妙な「創作」が含まれていた。また、古代エジプトの象形文字・ヒエログリフを解読したのはルーヴルの学芸員。その研究により、初めてエジプト文明の謎は読み解かれ、その美が世界に紹介されたのだ。そして、「幻の画家」ジョルジュ・ド・ラ・トゥールは、ルーヴル学芸員たちの執念によって収集され、ついに世界的なブームにまで発展した。
 常に新しい美の価値を提案することで、世界をリードしてきたルーヴル。シリーズ2本目では、ルーヴルを舞台に織り成された、美を愛する人々のドラマと、それにより生み出された名作の数々を紹介。発信する美術館・ルーヴルの魅力に迫る。


感想
 とても面白く観られました。ルーヴルに行ったとき、あまりにも広く時々迷うのですが、必ずと言っていいほど、 サモトラケのニケの所に出てしまいます。ニケは写真で見たよりずいぶんしっかりした造りでした。あの薄絹のような衣装なのに、実際はかなり厚い石で出来ています。あのように見えるデザインには舌を巻きました。右の翼が創作とは全く知りませんでした。

 ミロのヴィーナスについては、二つに分かれて発見されたのは知っていました。さらにりんごを持っていたと言う説についても知っていましたが、再現しなかったいきさつについてはなるほどと思いました。

 番組では軽く紹介されていましたが、ジャン=フランソワ・シャンポリオンがロゼッタストーンから古代エジプトの象形文字・ヒエログリフを解読したことについては、とても面白い話が沢山あります。
 まず始めにナポレオンが発見したのに、どうして大英博物館にあるのでしょうか?実は面白い話があります。もって行かれても、ちゃんと写しを取っていました。どちらもしたたかですね。
 さらになぜ世界中で競争になったのに、どうして読めなかったのか?それにもいきさつはあります。確定文字と言う意味の無い文字があったりし、解読に苦労したのです。シャンポリオン一人の手柄になっていますが、実際にはイギリスの学者もかなり貢献していました。所がイギリスと、フランスは仲が悪く、ロゼッタストーンの現物がイギリスにあることから、フランスは大喜びでした。そんなわけでシャンポリオンはフランスのスターになりました。これについてはまたの機会に詳しく述べたいと思っております。

 ロココの部屋は、私が行ったときもとても静かで、人気が無い部屋でした。エジプト館も素晴らしいものが多い割には、とても静かです。殆どの人はモナリザと、ミロのヴィーナスだけに集まっています。極端に言うとこの二つさえ見れば、満足するのですから、二つを入り口に置いたら、静かになるかも(笑)

 そうそうあのルーヴル御自慢の入り口のガラス張りのピラミッドですが、雨漏りしていました。(笑)

 大英博物館や、ルーヴル美術館に売ったものは仕方ないけど、勝手に持って行った物について、祖国に返すようにと言う運動も起こっています。けれどぜんぜん応じる気配はありません。まあ大英博物館は入場料が只ですが、あんな泥棒のように勝手に持ってきた物を陳列してお金なんか取れないと、悪口言う人もいます。大英博物館に比べると、ルーヴル美術館は割合買った物が多いのです。



2005年11月16日(水)23:43 | トラックバック(0) | コメント(0) | 今日の出来事 | 管理


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